Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2024年3月号 政策学部 W.N

①カルチャーショックについて

 私がスウェーデンに来て感じたカルチャーショックは主に二つあります。一つ目は他国からの移民の多さ、二つ目は医療システムです。

 移民に関しては、国の政策が移民に寛容すぎることが問題なのですが、中東やアフリカ、アジアの移民がとても多く、またセカンドジェネレーションの移民もとても多いです。実際私の知り合いのスウェーデン人は、移民を親に持つ人がかなりの割合を占めます。街を歩いていても、特に中東やアフリカ系、また別のヨーロッパ出身の人がとても多い印象です。移民の人々のほとんどは良い人ばかりですが、銃事件発生率では、スウェーデンはヨーロッパで1位になりこれは移民間の抗争によるものがほとんどだそうです。しかし、どこに行っても英語が通じるのは国際色豊かな証拠ですし、スウェーデンの人は英語好きで、留学生をみると練習がてらと積極的に話してくれる人も多いです。日本はスウェーデンの逆で、移民政策がとても厳しいので移民の多さ、また国際色の豊かさはスウェーデンに来て受けた大きなカルチャーショックのひとつです。

 医療システムについても日本と大きな違いがあります。病院に行くには、まず家から近い自分の医療センターに登録する必要があります。そこで、パーソナルIDとバンクIDが必要なのですが、十か月しか滞在しない留学生はこれらをもっていないのでここで苦戦します。登録ができると、病院の予約ができるようになりますが、まず診察が必要かどうか医療センターで電話診断を受けます。必要だった場合、そのまま紹介先の病院を予約できる場合もありますが、その病院の電話予約の電話予約をする場合もあると、経験した友人から聞きました。救急はもちろんあるので必要な場合は緊急連絡をすればよいですが、緊急であっても何時間か待たされる場合もあるようです。医療のクオリティ自体はとても高いですが、病院にかかることのハードルは高いです。聞くところによると、スウェーデンの人は病気にかからないようにする予防を重視し、万一病気になっても自宅療養することが多いそうです。

 

②日本のカルチャーについて

 留学では語学力向上や異文化体験など、日本では出来ない経験がたくさんできます。しかし、私が留学に来て最近感じていることは、日本についてより詳しくなったということです。こちらでは現地の学生や世界中様々な国から来た留学生と知り合うことになりますが、日本のカルチャーはわりと有名で、たくさん質問を受けます。日本食や日本語、また歴史や政治にも興味をもって話してくれる人がとても多いです。普段の会話から講義中まで、「日本はどう?」という質問が頻繁に飛んでくるので、知らないと答えられません。実際、講義で日本について聞かれた際に、語学力以前に知識不足で答えられず悔しい思いをした経験が何度もあります。普段の会話でも、まだまだ自分の国について知らないことばかりだなと感じることが多いです。

 これから留学に行かれる方、留学前は語学力向上や専門知識のインプットで忙しいかもしれないですが、日本についても積極的に学んでみると、留学に来た際に話のネタになりますし、日本がいかに異質で面白い国か見えてくると思うのでおすすめです。

 この記事を書いている現在は4月後半で、留学期間が残り1か月と少ししか残っていませんが、貴重な機会を使い切れるように全力で勉強、楽しもうと思います!

 

 

カナダ人の友達からのリクエストで、寮の友人と寿司を作りました。