①留学中の就職活動について
三回生、四回生で留学する人は、就職活動について悩む人が多いかと思います。私もそのうちの一人です。リネウス大学には日本人留学生も多く、就職活動の話をすることもありますが、ほんとうに人によって異なります。オンラインで日本の企業を受けて、いわゆる “就活” をする人も多い気がしますが、留学に来てから一年休学することにしたという人も多くいます。また、帰国してから考えるという人もいます。私は就活よりも留学を優先するべきだという考え方なので、自分のやり方で、自分の本当に働きたい場所が見つかった場合だけ就職の準備をするというスタンスでいます。一年しかない留学生活の中で、大学の学業やスウェーデンのカルチャーと交流する機会、特別な環境で友人と遊ぶ機会を逃してまで就職に重きを置くことは、自分の留学の目的にそぐわないと感じます。就職活動は、帰国してからでもできますし、また可能であれば休学する、また留学中にやりたいことが定まった、など選択肢はたくさんあります。また、留学の機会を最後まで使い切った、留学に満足したという経験があれば、帰国後の就職活動もうまくいくのではないかなと思います。留学を考える際に、就職活動が障害になるべきではないと思うので心配せずに留学するといいかなと思います。
②自由テーマ
スウェーデン国内旅行について紹介しようかと思います。多くの交換留学生は、授業をスキップしてまでスウェーデン国外へたくさん旅行に行きますが、私の周りでもスウェーデン国内を旅行する人はなかなか少ないように思います。ストックホルムやヨーテボリ、マルメなど主要な都市は多くの人が訪れますが、イースター休暇を使って訪れた北部の田舎町がとても美しかったので紹介します。
私が訪れた町はムーラとファールンという、ダーラナ地方に位置する街です。どちらも小さい街で、私が旅行中は海外からの観光客は私以外一人もいませんでした。どちらも小さな町ですが、だいたい英語は通じます。スウェーデンは赤い木彫りの置物「ダーラヘスト」が有名で、ムーラが発祥の地です。その数少ないダーラヘストの職人工房がムーラの郊外にあります。街からバスで30分ほどですが、一日に二本しかバスがなく最終バスは昼の二時半でした。しかし、作業工程を見学することが出来て、本物のダーラヘストを現地で購入することが出来るのでとても価値があります。また、ムーラは有名な油絵画家アンデルス・ソーンの故郷でミュージアムなどもあります。また、ファールンはスウェーデン人の友人を訪ねて訪れ、銅産出地として栄えた場所であることから鉱山跡などを見学しました。正直、それら以外散策する他は特にすることはありませんが、ダーラナはスウェーデンの原風景が残る地域で「スウェーデン人の心の故郷」と比喩されるだけあり風景が美しいので歩くだけでも満足できます。
他国への旅行だけでなく、せっかくスウェーデンにいるのであれば国内旅行もぜひおすすめします!