・オリエンテーションについて
リヨン第3大学では、8月の終わりから2週間かけて、オリエンテーションが行われます。 オリエンテーションは、法学部や、文学部、言語学部などそれぞれ各学部によって催され、大学のサイトにそれぞれの時間割がでてるので事前に自分の学部のところをチェックする必要があります。 ただ、毎年なのか分かりませんが、今年は教室の場所が記されていなく、国際部まで聞きに行かないといけませんでした。 このオリエンテーションはキャンパスツアーやバスでのリヨン観光、留学生の歓迎パーティーや他に授業登録の説明や実際にフランス語で文法の授業や歴史の授業を体験することなどさまざまなイベントがあり、オリエンテーションの最後の日にはフランス語の授業のクラス分けテストがあります。オリエンテーションにはさまざまな国からの留学生が来ており、いろいろな人と知り合う機会もたくさんあります。 しかし、驚いたことにビザの申請がおくれたり、他の何らかの理由でオリエンテーションンに参加してない人たちも多くいました。 むしろ、参加してない人たちのほうが多くいるように思いました。 そういう人たちは、オリエンテーション期間終了後にまた別に集められ、簡単な説明会が開かれてそのあとにテストがあります。 ちなみにオリエンテーションの担当の先生の中には英語で説明してくれる人もいましたが、フランス語のなまりがあり聞き取りにくかったです。
・環境について
(住居) 私は大学から歩いて20分のところのMichel Angeというレジダンスに住んでいます。 フランスに行く前にメールで管理人と連絡をとっていたので到着後にすぐに入居することができました。 部屋はそこそこ広くキッチンや冷蔵庫、シャワーなどが付いていたのはよかったのですが、床がかなり汚れていたのが少し気にかかりました。 また、ネットは基本的にはつながるのですが、お金を払っているのにもかかわらず、ときどき使えなくなったり、 トレーニング施設や共同用のテレビも管理人がいる時間しか使えなかったりして快適な住居とは一概には言えません。 また、近くに大きな食料品の店がなく、毎回20分くらい歩いて買い物にいかないといけません。
(街並み) リヨンは比較的治安がよく安全で暮らしやすい街だと思います。 注意するに越したことはありませんが、スリなどもパリと比べるとかなり少なく安心して町を歩けると思います。 それでもやはり変な人はいますので、怪しい人には近づかないようにするべきだと思います。 リヨンにはローヌ川という大きな川があり、その川で新しい街並みの新市街地と古い街並みの旧市街地に分かれており、川の橋を渡るたびに違う町の雰囲気を味わうことができます。 私は旧市街地の街並みが好きで、よく散歩します。ここに来ると昔にタイムスリップした感じになります。
・日本語学科
リヨン第3大学の言語学部に日本語学科という学科があり、そこではフランス人の学生が日本語や日本の歴史や文化などを学んでいます。日本語学科の学生は皆熱心に日本語を学び日本に大きな興味をもち、その熱心さには驚かされました。 日本に留学や観光ですでに行ったこともある人も多くいるそうで、彼らとは互いの言語を教え会って交流しています。授業にはないフランスの若者言葉やスラングなども教えてもらい大変有意義な時間をすごせました。 私は今までに何回か彼らから日本語の質問、特に漢字に関して多く聞かれました。 私は昔から漢字を覚えるのが苦手で、嫌いだったのですが、彼らは漢字を勉強するのが好きなようで、彼らのノートを見せてもらって、そこに書かれている漢字の量を見て大変な刺激を受け、自分もフランス語をもっと勉強しなければならないというモチベーションが上がりました。 また、彼らと話すときに日本の話題がでてくると、自分が気がつかなかった日本の部分も見えてきて、新しく日本を見つめなおすこともできました。 まだ、知り合いも少ないく、いったん何人か友達ができるとどうしても同じ人としゃべってしまいがちなのでもっと自分から積極的に話そうと思っています。 日本語学科の人たちは、とても親切でいったんしゃべったら簡単になかよくなれる人たちだと思います。