<日本から持ってきてよかった物>
基本的には現地で何でも手に入ります。マルシェやスーパーはもちろん、イケアや無印良品など日本にもある店もあります。日本食材に関しては「Satsuki」や「Kimuchi」といったアジア食材屋で手に入れることができます。ただし輸入品なので当然値段は高く、また手に入らないものもあります。
以下に日本から持っていくか現地で買うかは別として、あると便利なものを書きだします。
・スキャナー
自分の専門分野の資料を取り込むのに利用。資料は大学図書館と市立図書館(有料)から。
・プリンター
大学図書館や大学近くにコピー屋はありますが、部屋にあると便利です。
・総合感冒薬
海外の薬は頭痛薬や咳止めといったように用途ごとに分かれており、総合感冒薬は手に入りません。
・卓上スタンド
フランスの室内は蛍光灯ではなく電球なので、日本と比べて暗いです。目にもよろしくないので用意した方がよいでしょう。
<Jai-Alaiについて>
普通の人は知らないマニアックなフランス文化シリーズ、第四弾はJai-Alai。
正確にはバスクで行われている球技の一種。システラ(Xistera)と呼ばれるペリカンの下嘴のような形をしたグローブを片手(基本的に右手)にはめ、それを使って壁にボールを打ち合う右壁のないスカッシュのような競技です。もともとは素手で行っていましたが(現在も素手でも行われています)、1875年にシステラが考案されて普及したようです。そのため高速化され、一説には時速300km出ることもあるそうです。
サーブで直接前壁にボールを当てた後はノーバウンドかワンバウンド以内に再度ボールを前壁に打ち返さなければなりません。それができなかったりコート外に直接出してしまうと相手に1点が入ります。サーブ権は点を取った方に与えられますが、サーブ権に関係なく点数は入ります。試合は点数の積み重ねで行われますが、何点先取で行われるかはその試合によって変わります。私がみた試合では第一試合が35点、第二・第三試合が40点、第4試合が30点で行われていました。
前述したようにバスクのスポーツなのでフランスとスペインのバスク地方で行われています。スペインではSan Sebastianなど、フランスではBiarritzなどです。街にはJai-Alai専用の体育館であるFrontonがあり、San Sebastianでは木土の週2回、Biarritzでは毎週木曜に行われています。入場料は10-20ユーロで夕方か夜に行われ、1試合に約1時間かかります。試合では賭けも行われているようで、賭けを促す声も多く聞かれました。
バスクにはJai-Alaiや第二弾で紹介したLa course landaise以外にも独特な文化が残っています。せっかくフランスに住んでいるので一般的なイメージとしてのフランスではなく、多民族国家としてのフランスを知るのも良いのではないでしょうか。