Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2016年5月号 法学部 H.I

<この留学を振り返って>

約9ヶ月間フランスに滞在したわけですが、私にとっては長くもなく短くもないちょうど良い長さでした。バカンスの時期以外は過ごしたことになり、フランス人がどのように一年を過ごすかを体験できたことはよい経験だったと思います。また銀行の口座開設や部屋の契約、学校とのやり取りといった放浪や旅行では体験できないことが経験できたこともよかったと思います。

語学に関しては想像通り苦しむ場面が多くありました。私の場合は特に聞き取りに関して苦しむ場面が多く、その理由としては「速さ」「リエゾン」「いいまわし」などがあげられます。また話が聞き取りやすい人と聞き取りづらい人がおり、聞き取りづらい人との会話はかなり苦労しました。また当然ですが自分の興味のあることや知っていることに関してはある程度想像がつくので聞き取りやすく、興味のないこと・知らないことは厳しいものがありました。

語学以外に関しては数回フランス国内を旅行しました。国外を旅行する人もいましたが、私としてはフランス語を学びに来ているので自分の語学力を試すという意味でもフランス国内だけにしました。そしてただ漠然と旅行をするのではなく、必ず「祭りに参加する」「巡礼に参加する」といったようにテーマを決めて旅行しました。テーマを決めることで事前に下調べをし、それについて現地で人々と会話をするためです。そこで知り合った人々は大学の学生とはまた一味違った人々であり、私の設定するテーマがマニアックなこともあってそれに興味を持つ日本人がいることがうれしいのかいろいろと話を聞かせてくれました。これらのことができたのもやはり長期にわたってフランスに滞在できたおかげなので、留学ができてよかったと思います。

<帰国後どう留学経験を活かす予定か>

留学の最大の目的は語学力の向上でしたが、はっきり言ってそれを活かすことができるほど上達したとは思えません。もちろん留学する前よりは向上していますが、まだまだ足りないというのが残念ではありますが現状です。もっとも9ヶ月間という語学を学ぶためには短い期間ではそこまで劇的に向上するとは留学前から思っていなかったので、想像通りともいえます。ただしより語学力を向上させるには何が足りなくてそのためにはどうすればよいかという部分は今回の留学で見えたので、帰国後はそこを重点的に勉強して上達させていきたいと思います。そしていつになるかはわかりませんが、可能であれば再度フランスに留学することで語学力に磨きをかけていきたいと思います。