Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2017年11月号 法学部 Y.K

①カルチャーショックについて

 

”異国に住む”ということは、”文化が全く違うところに住む”ということだと思いますので、生活のほとんどすべてが異なります。その中でも3つ大きく紹介したいと思います。

(1)フランスの働き方
フランスでは21時以降や日曜日に、スーパーをはじめほとんどのお店が開いていません。リヨンはフランスで第二の都市と言われていますが、例外なくほとんど閉まっています。コンビニはもちろんありません。日本でいう第二の都市大阪とは大きく異なります(地方の中規模都市くらいであると感じました。)。フランスでは21時以降の労働・または日曜日の労働をするためには特別な労働協約を結ばなければ許可されません。比較的営業価値があるとみなされるバーやクラブ、マクドナルドは夜中まで開いていることが多いです。一番大きなショッピングセンターすらも日曜日は閉まっているので、食料品などの買い物は土曜日までに済ませておくことをおすすめします。
市内の大きなマルシェは日曜日もやっていることが多い(午前中だけですが)です。

大学の窓口、郵便局や、銀行などの公的機関・学校周辺にあるような小さなパン屋やチーズ屋などは基本的に昼休みがあります。大学周辺の小さなお店だと月曜日は短縮営業も多いです。

(2)服のサイズ
こちらにも服屋(ユニクロ、H&M、ZARAをはじめ、様々なショップ)がありますが、基本的にサイズが日本とは全く違います。サイズの展開も多く、基本的にはXS、S、M、L、XLまで取り揃えてあります。
日本の感覚でサイズを選ぶと必ず失敗するので、ほぼ必ず試着して選ぶのをお勧めします。私の場合、日本のレディースサイズで、Mを着てましたが、フランスではもっぱらXSかSを着ています。コートやワンピースなどの丈が長めのもの・サイズ感があるものは日本からもってくることをおすすめします。ワンピースなどはほとんど着る機会がありませんが、ちょっとしてフォーマルなパーティなどで着ることがあるので一枚あると便利です。

(3)あいさつ
大学で友達と会うときはもちろんですが新しい友達会うときは、人によりますがビズをします。両頬にキスをする感じです(実際には音を鳴らしているだけですが)。男性同士だと握手することが多く、ハグをすることもあります。日本人には全くというほど慣れない文化ですが、私は2か月ほど生活して、ビズするタイミングなども慣れてきました。基本的に初めて会う人との距離近くなる気がするので、仲良くなりやすい気がします。
また、スーパーなどのお店に行くときは必ずBonjour、帰りにはAu revoir, Bonne journée を言います。日本より笑顔の店員さんが多い気もするので、堂々と笑顔で私も言い返しています。

 

②語学学習について
自己流の勉強方法なので、きちんと参考になるわけではありませんが、フランスでのフランス語の日々の勉強について話そうと思います。
<教材>日本からフランス語の紙辞書・会話フレーズ集、パリにはジュンク堂で買い足した仏検の問題集、学校のFLE(フランス語)で配られる100頁ほどの冊子(B1レベル)、本屋にある文法問題集
<進め方>FLEでは前置詞から代名詞など、基本的なところを勉強していきます、授業スピード自体はかなりゆっくりですが、すべてフランス語での説明・また語彙力不足があるので、まずは丁寧に復習しています。その後復習した範囲を他の文法問題集を用いてさらに復習を進めています。下に問題集の写真を貼っておきます。日本で買うよりも、DELFDALFの問題集は安くなっているので自分のレベルと、帰国後も学習を続ける場合は、その上のレベルの問題集を買っておくことをお勧めします。と、同時にCDがついているものはシャドーイングを必ず行っています。これについては飛躍的にリスニング力が上がったような気がします。
<会話編>リヨン市内にはKoToPoという言語交換を目的とするバーや、いろいろな国際交流イベントがあるので、そこで実際にフランス人・フランス語話者と話すことで会話の練習をしています。最近ではFLEの授業を通じて知り合ったフランス人と仲良くなったので、一緒にカフェで勉強したり、わからないところを聞いています。また、フランス人が好きな音楽や映画などを教えてもらってそれで勉強することも多いです。

<番外編>フランスのTV番組をPCでよく見ています。ラジオやポッドキャスト等もありますが、やはり耳だけでは情報が完全に読み取れないことも多いので、TVを活用しています。大体の寮にはテレビはついてないはずなので、流しながらテレビを見たり、勉強をしています。

 

 

フランスでの使用テキスト(左から文法問題集・文法参考書・FLEの授業テキスト);一番左の文法問題集はひたすら問題を解いていく形式なので、かなり勉強になります。日本の問題集はひらすら解くタイプのものは少ないと思います。

コンフリュアンス地区(都市開発地区)のマンションの一部です、個性的なものが多くデザイン性が高いです。この地域は都市開発地域なので道などもきれいに整備されています。大きなショッピングセンターもあります。

リヨンのCour d’Assises=重罪院、重要裁判の際のみに開かれる非常駐裁判所