<渡航準備から現地到着まで>
交換留学自体は9月から7月までのおよそ10ヶ月間で、1月に派遣内定の通知があってから4月末に派遣先大学の受入許可証が届くまでの間は主にインターネットを活用して情報を収集したりDELFを受験したりと個人的な準備をしていました。受入許可証が届いてからは 「Etudes en France」に登録したり、ビザ申請に必要な書類を用意するのに時間を割いていました。またリヨン3大学から必要事項などの連絡が来るのでメールを定期的に確認することが重要です。ビザ申請は東京にあるフランス大使館に直接行く必要があるので、過去に留学された方々のブログ等を参考にして不足しているものが無いか何度も確認してから行きました。2024年はパリがオリンピック開催地でもあったため混まないようあらかじめサイトからビザ申請の予約をして6月末頃に大使館に行き、ビザは10日ほどで自宅に届きました。その後は航空券や海外保険の手続きに移りました。私は受託荷物の重量が多いエールフランス航空を選択し羽田→パリ、パリ→リヨンと移動しましたがこれといって問題なく無事に現地に到着することができました。大きな荷物を抱えて公共交通機関を利用するのは避けたく、空港から宿泊先まではタクシーを利用しました。
<オリエンテーション>
「SIM」と呼ばれる留学生を対象とした有料のオリエンテーション(希望制)が大学授業開始前の8月最終週に1週間ほど企画されているのですが、単に説明会だけでなく「FLE」(フランス語の授業)やキャンパス、図書館案内、さらには旧市街バスツアーやちょっとした飲み会、Saône川クルージングといったイベントまで含まれています。もちろん全てフランス語で行われるためついていくのに必死でした。しかし、このSIMに参加するしないとでは得られる情報量が格段に違いますし、友達もできるので有料ですが取ることを強くおすすめします。実際にSIMを通じて仲良くなった留学生たちと、週末にAnnecyやMarseilleに日帰り旅行に行きました。(寮選択のタイミングでSIMの参加希望できます)ただ、CROUS寮を選択した方は入寮日前からSIMが始まるので同時に大学近くのホテルを取っておくことが必要です。また入寮日と時間も事前予約が必要なため、私はSIM開始2日前に現地到着し5泊してSIMの合間をぬって入寮しました。
<授業>
「DEUF」という留学生のプログラムに所属しており、必修で「FLE」(2時間)と「Culture Française」(1時間)の授業がそれぞれ週1回あります。また履修登録期間は2週間ありますが、本学生と留学生の授業開始日が異なっているため既に授業は開始している状況で、その2週間は履修登録せずに授業に参加します。なので試しに色々な授業を受けてから自分に合ったものを履修してみてください。(ただし人気の授業などは埋まってしまうことがあるので注意してください)履修登録期間内の変更や辞退などは大学のアジア圏からの留学生を担当している方にメールでその趣旨を伝えると手続きしてもらえました。私は龍谷大学でも大衆文化について研究していたので、フランス語で行われる日本文化や社会、そして韓国文化についての授業などを選択しています。他には言語学についての授業、また36€支払うとできるスポーツの授業も取っており、ピラティスとヨガをしています。スポーツの授業には単位(crédit)は無いのですが種類も豊富で、健康にもいいですし友達ができるので個人的におすすめです。前期は必修科目、選択科目、そしてスポーツ合わせて11の授業を取っています。それぞれ単位や時間が異なるので履修登録の際に確認することが大切です。ちなみに「DEUF」の修了証は各学期で26créditsつまり1年で52créditsを取得した場合、受け取ることができます。