Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ミドルセックス大学
2018年11月号 国際学部 R.Y

カルチャーショックについて

今回私はイギリスで経験したカルチャーショックについて、主に3つ挙げていきます。1つ目は土日は食料品店がいつものように利用できなくなるという点です。どのお店も通常より早い時間で閉店になるか、あるいは営業すらしないところもあったりと、かなり日本の状況とは異なる部分です。そもそも24時間営業しているお店がほとんどないと言ってもいいくらいで、特に日曜日になると寮の周りにある普段利用しているお店は営業していないので、ロンドンに来た当初は驚きましたし、少し不便さを感じるところではあります。

また私はそういった食料品店で買物をした際に覚えたカルチャーショックが1つあり、それは基本的にどの店舗でもスーパーの袋は有料であるということです。日本でも大型の食料品店であれば、一枚3~5円ほど袋のために支払う必要がありますが、それ以外の店舗やコンビニでは基本的に無料で提供されるところが多いと感じます。ただロンドンで生活をしていて食料品店で買い物をすると、支払う際に”Do you need a bag?”はほとんどの確率で聞かれ、持っていないと50p[約75円]ほどプラスで支払う必要があります。大学内のごみ箱でも再生可能とそうでないものと別れているのを見かけ、そういう点からもエコに対する意識は日本より高いのではないかと個人的に感じ、同時にカルチャーショックも受けました。

そして、最後に私が強く感じたカルチャーショックは、イギリスのご飯はおいしいということです。イギリスに住む移民の数が多く、特に植民地化でもあったインドからの移民が多いため、インド料理や中華や、韓国料理、またもちろん日本食もここロンドンでは食べることができます。味に関しまして、個人的にはこれまで中華料理や日本食をロンドンで食べてきましたが、どれも日本で食べたものに似ていておいしかったです。またイギリスの名物でもある”Fish & Chips” も、個人的にはおいしいと感じました。出されたものに自分好みの味付を自分たちでしていくというというのが、イギリスのスタイルなのではないかと感じたので、より味付にバリーエションを付けられるスタイルは日本とは違った食文化であり、またイギリス文化の良い部分でもあると思います。

日本食レストラン[Eat Tokyo]

Fish & Chips

 

授業について

私は今このMiddlesexUniversityで‘International Politics’と呼ばれるコースに所属しています。このコースを選ぶと自動的に4つのModuleをとる必要があり、それぞれ‘Introduction to Politics’,‘Introduction to Development’,‘Social Science in The Contemporary World’, ‘Global Politics and Governance’ と呼ばれる分野の学習を進めていきます。また1つのModuleに対し1時間のレクチャーと2時間のセミナーに参加しないといけないため、私の場合現在週に8つの授業を取っている状況にあります。レクチャーは龍谷大学のほとんどの授業で見受けられるように、比較的大人数で教授の話す内容やスライドを板書していくといった形式で行われます。そこで得た情報や取り扱った内容に関して、10人程の規模で学生が中心となってディスカッションやプレゼンテーションを行っていくのが基本的なセミナーの形式です。

私のコースの場合、レクチャーは多い時で40人、一番少ない時で10人ほどといった比較的小規模で行われます。また政治分野ということから、レクチャーセミナー関係なくディスカッションが始まり、教授が止められないほど白熱する時も度々あります。そんな中、私は彼らの英語や政治に対する知識についていくことができず、授業に参加しているにも関わらずほとんどの時間黙って彼らが議論しているのをただ見て時間が過ぎることがほとんどです。クラスの中で唯一の日本人ということから、日本の政治形態や植民地時代について聞かれることがよくあるのですが、知識がなかったり英語で説明できなかったりと、毎回授業が終わると自分の無力さを痛感させられます。

私自身留学する前にコースが決まっていたので、日本にいる間からコースの分野について勉強する時間はあったのですが、まったく準備をしてこなかったので、交換留学で語学学校ではなく実際に学部に所属して専門的なことを英語で勉強したいと考えている人は、日本にいる間からその分野に関連する英単語は最低限でも知っておくべきだと思います。日本で十分に準備したとしても、実際に海外の大学で勉強を始めていけば龍谷大学で味わうことのなかった苦労や挫折は経験します。しかし、その事前に学習してきたことが留学中無駄になることはないので、準備したところで苦労するなら日本にいる間は勉強しないでおこう、という私が持っていた考え方は持たずに、交換留学を考えている方は先のことを見据えて日本にいる間から行動をしていただきたいです。