グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

モスクワ大学
2012年7-8月号 文学部 S.T

夏休みについて

ロシアでの夏休みは、6月末に大学のテスト期間が終了し、7月から8月末までの長期休暇になります。この夏休み期間中、交換留学生は通常授業は休みになりますが、申し込めば、サマースクール等の特別授業を無料で受講することも可能です。
7月に入るとそれまでの涼しかった季節も終わり、 短いながらも暑い夏が始まります。当然日本と比べると夏は過ごしやすいのですが、それでも街では扇風機やクーラーが多く売られているのを目にすることができます。この時期はまだ11時近くまで外は明るく、モスクワにおいて一番活気がある時期といえるでしょう。そのため街は人で賑わいツアー観光客が多く来るのもこの季節です。また夏になると結婚式や卒業式等様々なイベントが行われ、年度の節目であることを感じることができます。

ここで少しロシアの結婚について触れてみたいと思います。ロシア人は、日本人に比べ非常に早婚であり、ソ連時代には学生結婚も非常に多くありました。しかしここ最近は、日本と同じく少しづつですが、ロシア人の結婚時期も遅くなっているようです。それでも結婚平均年齢が著しく高い日本に比べると、まだまだ若い年齢での結婚も多く、学生結婚をする人たちもいます。それを証明するように寮内には、子供連れの若いロシア人女性を見かけることがあります。そしてこの時期になると、大学近郊にあるモスクワの観光名所の一つВоробьёвы горы(雀が丘)は、モスクワで結婚する多くの新郎新婦で賑わい雀が丘では夏の新郎新婦達の熱気を感じることができます。その様子は大学寮の自室からも新郎新婦の友人や野次馬が、新郎新婦達に向かって叫ぶгорька(苦い)という言葉で窺い知ることができます。горькаとは直訳すると苦いという意味ですがここでの意味は、結婚式等で振舞われるお酒が苦いからあなた達のキスで甘くしてという、ロシア独特の言い回しによる新郎新婦へのキスの催促になります。そのような陽気な若者達の喧騒が聞こえてくる陽気な季節ですが、この時期は観光客を狙った犯罪が横行し、留学生も旅行者と間違われる可能性があるので注意が必要です。

 

夏の生活について

私は基本的にはロシア人と散歩したり、旅行、自習をして夏休みを過ごしました。ここでは、ロシア人と一緒に過ごした夏休みのイベントを幾つか紹介したいと思います。
夏の熱い中でも平気で外を歩きまわる彼等ですが、やはり日本人と同じように夏に行く海や池またプール等が大好きです。また今でもロシア人の中産階級以上の多くがдача(別荘)を所有しており、夏の本当に暑い間モスクワ郊外の別荘で涼をとるロシア人も多くいます。 そんな中私は、今回偶然ロシア人の友人の別荘に招待され普段日本人がなかなか訪れることができないロシア人の別荘に行く事ができました。
友人の別荘はモスクワ郊外の村にあり、その村落自体が一種の避暑地になっていました。無数に立てられた別荘でその村は形成されており、緑に囲まれた自然あふれる素晴らしい田舎町でした。友人の別荘は、別荘の敷地内から150メートルほど奥に位置し屋根裏部屋のある三階建の大きな一軒家でした。別荘の周りは、木々に囲まれ、近くには баня(ロシアのサウナ風呂)や小さな池等があり素晴らしい所でした。そこでは友人が飼っていた犬やインコと戯れたり、шашлык(ロシア版焼き鳥&ロシア版バーベキュー)を行ったりして楽しみました。

その他には大学寮にいる他の外国人達とバスケットボールやサッカーを行ったり、モスクワ市内にある、動物園やトレチャコフ美術館に行き余暇を過ごしました。動物園では、日本ではあまり見ることができないような貴重な動物を見ることができ興味深い体験になりました。またロシア人と一緒に行ったため、どの動物がロシアでは人気があるなど日本との違いを教えてもらい非常に良い体験となりました。動物達は残念ながら夏の暑さにバテていましたが、動物園は家族連れ等のたくさんのロシア人で大賑わいでした。トレチャコフ美術館では、レーピンを始めブルーベリやカンディンスキー、クラムスコイとロシアを代表する様々な画家の絵を見ることができました。残念ながらレーピンの多くの絵は、日本で開催されている国立トレチャコフ美術館所蔵レーピン展に貸し出されており、少なかったですがそれでもロシアの芸術をこの美術館から垣間見ることができました。

最後に留学生活も半分がすぎこれから新学期が始まる今、もう一度気を引き締めなおしより充実した留学生活を送りたいと思います

写真上шашлык(ロシア版焼き鳥)の様子
写真下トレチャコフ美術館