Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ノード大学
2023年4月号 国際学部 K.H

①カルチャーショックについて

   今回はノルウェーで過ごしていて気付いたカルチャーショックや日本との違いを、大きなものから小さい些細な違いを含めて紹介していきたいと思います。ただノルウェー人は日本人と似ているところもたくさんあるので似ているところも後に紹介していきたいと思います。細かいところを含めるとたくさんあるので書ききれないと思いますが、書ける分だけ書いていきたいと思います

 最初に気付いたのは天候でのカルチャーショックです。私の住んでいる所は北極圏に当たるので、夏は白夜と呼ばれ、日が沈まず、日照時間がかなり長く、冬は極夜と呼ばれ、太陽が昇る時間が数時間のため、昼であっても、暗いという経験をしました。冬は朝の10時であっても外が暗いため朝早く起きて授業に向かうのに大変苦労しました。これから、どんどんと日照時間が長くなってくるので、白夜を観るのが楽しみです。

 2つ目は1つ目に付随しますが、ノルウェー人もしくはヨーロッパ人はアウトドア大好きということです。天気のいい日にはハイキングや街に出るなどをして外に過ごしている方が非常に多いです。そのため、雨の日には図書館には人が多く、天気のいい日は人がほとんどおらず、周りを見ているだけで天気が分かるので見ていて面白いです。

 3つ目は動物に対しての扱い方です。ノルウェーでは犬が屋内にいることが一般化しているので大学構内、電車、バスや公共機関、さらに図書館内でも犬や猫を目にすることがありました。図書館内で犬を見つけたときは、思わずペンを置いてみてしまいました。

 4つ目は、休日はしっかりと休むところです。日本では24時間年中無休営業のところは当たり前にたくさんありますが、ノルウェーでは日曜、祝日になると開いている店がほとんどありません。日曜は食料品店も休みます。さらに、カフェその他の衣料品店などは17時にしまってしまいます。日本の24時間営業に慣れている身としては大変不便です。大学の受付は早い日には15時には仕事を終了して受付を閉めてしまうので、必要な時、質問をしたい時には既に閉まっているということがありました。

 5つ目はいろいろなことを含めて自由であるということです。ノルウェーではジェンダー意識についても寛容で、LGBTG+への理解が進んでおり、その方たちが当たり前のように自分のことを表現することが出来る環境はすごくいいなと思いました。他にも、他人のことをあまり気にせずに過ごしているため周りの意見を気にせず過ごせる環境でした。

 6つ目はノルウェーにはサマータイムがあるということです。3月26日になると時計が1時間進むのですが、日本で生涯過ごしていた私には時間が進むという考えがないため、最初は理解できませんでした。

     最後に、お酒についてです。ノルウェーでは飲酒問題が深刻なため、飲酒について厳格に整備されています。まず外でお酒を飲むことは違法です。次にお酒を販売される時間が決まっており平日は20時以降、日曜は18時以降はお酒を購入することが出来ません。さらに、度数の高いアルコールは特定の店でしか購入することが出来なくなっております。こんなにも飲酒について厳しいのに、ノルウェー人は飲酒が大好きなので効果があるとはあまり思えませんでした。

     まだまだカルチャーショックはあるのですが、長くなるため一旦この辺りで止めておきます。すべて言ってしまうと楽しみが少なくなると思うので、残りは自分で体験してみてほしいです。

 

②似ているところ

 こちらの方にノルウェー人は日本人と似ているなと感じたところを紹介していきます。主に価値観や考え方等が日本人と似ているところが多く非常に親近感を感じました。

    1つ目は、ノルウェー人は知らない人に対してよそよそしい、距離を開けることがあるということです。そのためノルウェー人は知らない人同士で話し始めることがないので、海外でよく目にする初対面でも誰とでも話すということをノルウェー人はしません。バスに乗る際は、知らない人の隣に座ることはなく、また仮に座らないといけない状態になった時は、座っても良いか確認してから座ります。フランス人など南ヨーロッパの人達がノルウェー人と話した際、よく話をして、友達になったと思ったら次の日には他人のようなふりをされたとよく言っていました。これは日本でもたまに見る光景だなと思い非常に面白かったです。        

    2つ目は土足で部屋に上がらないということです。ノルウェーでは玄関で靴を脱ぐという習慣があります。これを知った時本当に安心したのを覚えています。     

 3つ目は、食事を残すことに抵抗を示していたということです。ノルウェー人の友達とご飯を一緒に食べている際、ご飯を残しても平気がどうかという話になり、私は日本のもったいない文化を紹介したのですが、その際に同じで残すのに抵抗があると言っていました。ただ、理由が少し私たちのものと違いました。その理由は、ノルウェーは裕福な国で裕福な人が多く、その分貧しい人が貧困にあっているということから、食事にありつけないような貧しい人のことを考えて食べ物を無駄にしてはいけないという教えがあるそうです。 

    南ヨーロッパや他の知らない人とでもフレンドリーに話す文化から来ている人は友達を作るのに苦労していましたが、私たち日本人は似たような環境で育ってきているので問題なく友達作りも出来ます。日本とはこんなに離れたところなのに、人の気質が似ているのはほんとにおもしろいなと思いました。似ている部分は他にもまだいくつかあるので探してみてください

   

こちらの写真もカルチャーショックを受けた一部になります。

   

Tromsoというところにあるストリートアート