・余暇の過ごし方
ラドバウド大学のspring break は2月の後半に一週間、設定されていました。おそらくこれはヨーロッパで各地で行われているカーニバルに合わせての期間であると思われます。もちろんオランダでもカーニバルは開催されているのですが、私はより規模の大きいドイツのデュッセルドルフのカーニバルを見に行きました。デュッセルドルフのカーニバルはドイツ三大カーニバルの一つであるということで、昼過ぎに着くと人で溢れかえっていました。大音量の音楽と仮装した子供や若者とで、日本のハロウィンを思わせる光景でした。カーニバルでは大通りで延々と続くパレードが行われており、その中で仮装した人たちが歩きながら、また山車の上から大量のお菓子をばら撒いてくれます。そのため、現地の人達はみんな大きい袋を持っていてその袋に大量にお菓子を詰めていました。私もこれは初めての経験だったのですが、思っていたよりはるかにたくさんのお菓子をゲットすることができ、楽しむことができました。また、パレードで通る山車は社会風刺が描かれているものも多く、それらを見るのも興味深かったです。
社会風刺の山車と大量にゲットしたお菓子
・カーニバル時のハプニング
当時の個人的なハプニングについてお話ししたいと思います。カーニバルに夢中になりすぎていた私は、どこかの時点で自身の携帯がなくなっていることに気がつきます。バッグやポケットをごそごそしていると、隣にいた女の子が「携帯を探している?」とgoogle翻訳でドイツ語から英語にして聞いてきてくれました。探している、と答えると「パレードの人が落としたと思ってその人に渡してしまった」と言うのです!しかもそれは数十分前の話。焦った私は、どうしたらいいと思うかその子に聞くと警察署に行った方がいいと言われたので(そりゃそう)とにかく向かうことにしました。こんな人混みの中、携帯なんていつ誰に盗られてもおかしくないな、、と自分の不注意を悔やみ、もはや見つけることなど不可能だろうと考えながら、人混みをかき分けて警察署へと向かっていました。警察官に事情を説明すると携帯は届いていないと言われ、もし見つかったら2週間以内に取りに来てもらうことになると説明されたので私はもう絶望的でした。とその時、私はあることに気が付きます。「そういえば今日iPad持ってきた!」急いでiPadを一緒に来ていた友人の携帯のデータと繋いでもらって、iPhoneを探す機能を使ってマップからiPhoneを探しました。するとあるポイントに表示されて、現在進行形で移動しているのです!警察官にはとりあえずこれを追ってみます、と伝えマップが示しているポイントへ向かいました。到着すると、そこには大量の警察官が。誰が持っているのか見当もつかなかったので、片っ端から声をかけて携帯を持っていないか尋ねていくと、一人の女性があっとなって別の警察官に話しに行きました。どんな携帯か説明してと言われたので説明し、電話をかけてと言われたので友人にお願いすると、その警察官が着信中の私の携帯をポケットから取り出したのです!あーーー!と私は安堵し、友人もそこにいた警察官もみんなが良かったねと言ってくれました。
長くなりましたが、これが当時起きた不幸中の幸いの出来事です。今回の場合、たまたま携帯を拾ってくれた女の子もそれを受け取ったパレードの人も、その後どのように警察官へ渡ったのかは定かではありませんが、全ての人が良い人だったので盗まれることはありませんでしたが、こちらに住んでいる以上、基本的に自身の身の回りの貴重品に関しては一層の注意を払うべきです。また、今回私はたまたまiPadを持参していたためすぐ探して見つけることができたのも、本当に運が良かったと思います。ある友人は、一度携帯を無くしてiPhoneを探す機能をMacから使おうとしたがiPhoneのデータをオフにしていたために探すことができなかったと言っていました。もちろん、無くさないようにするのが一番なのですが、もしもの時のためにこういった手段があることを知っていただければと思います。