Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ラドバウド大学
2023年6月号 国際学部 A.A

・留学中の就職活動について

私の場合、この留学に来る以前から大学卒業後は看護学校へ入学すると決めていました。龍谷大学からラドバウド大学へ留学する学生はsocial scienceを専攻し、主に心理学を学ぶことになるので、私の卒業後の道と関連した学びができると考えました。その点も私がこの大学への留学を決めた大きな理由の一つです。そのため、こちらで生活する中で就職活動というものはしておらず、私の場合は将来のことをじっくり考えながら様々な要素を考慮し、看護学校選びに集中しました。

そんな中で、実はラドバウド大学は併設する大学病院がキャンパス内にあり、最近現地の友人が病院内を見回ることができるよと教えてくれたのでオランダの病院がどんなものなのか、少しだけ勝手に見学してきました。すると、病院の入り口を入った瞬間から、ここはホテル、、?という程とても綺麗で驚かされました。ガラス張りの天井から自然光がふんだんに入ってくる設計になっており、木を基調とした病院内には至る所に緑があり、さらに驚いたのは私が歩いた病院内の一部だけでもいくつものアート作品を見つけたことです。さすが芸術の国だと感じました。他にも入院患者のための可愛いギフトショップがあったり、オシャレなカフェやレストランがあったりと、もはや私の知っている「病院」とはかけ離れていました。身体に病気があっても、精神面からできる限り健康を保てる環境がこれほどまでに整えられている施設があるのかと感銘を受けました。

このように、少し就職活動とは違いますが将来自分がなりたいものやしたいことの分野が決まっているのであればそれを留学先の国ではどうなのか、実際に見てみることはとても貴重で有意義な経験であると思います。皆さんもぜひそれが可能である限り体験してみてほしいと思います。

ラドバウド大学病院の様子

 

・将来の考え方について

看護学校へ入学することは留学前から決めていましたが、当初から自身のその道に自信を持っていた訳では全くありません。私と同じ学年のGS学科の友達こそコロナの影響で私と同じように休学したり卒業を遅らせたりと、4年で卒業して新卒で就職という「スタンダードコース」でない人もいますが、それでもなお基本的に大多数の私の周りの友達はそのスタンダードコースに沿っています。それが一般的であるとわかっているからこそ、自身が考えている将来への道はそこから大きく離れていますし、みんなと違うということへの不安が非常に大きかったです。しかし、留学に来て私が出会ったのは世界の色んな国から来た年齢も価値観もバラバラな人たちで、バチェラー・マスター関係なくみんな自分のしたいことのために勉強したり、時には休んだり、と自由に将来を考えているように感じました。中には、国の文化や価値観の型にはまった、親の決めた道を進むのは嫌だとほぼ逃げるように来ている友達もいましたが、私には彼らがとてもかっこよく映りました。自分の決めた道だからこそ人と違うことにも誇りを持てるし、自信を持ってまっすぐ進めているのだと感じて、私もそうなりたいと強く思いました。

留学に来ると、考え方も価値観も全く違う人たちに出会う機会が本当にたくさんあります。その度に驚かされ、考えさせられ、それが自分の考え方にも大きく影響したと思います。留学を終えた今、自身の考える将来への道に自信を持って進むことができると言えます。