Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ローマ・ラ・サピエンザ大学
2022年4月号 国際学部 M.A

現地の学生や友人について

こんにちは。今回は現地の学生や友人についてお話しします。

サピエンツァはヨーロッパの中でも最大規模の大学のため、イタリアだけでなくヨーロッパ中から学生が集まっています。私の場合は、英語で開講される授業を履修しているので、クラスメイトには留学生が多く、友人もほとんど留学生です。一学期はスペインの友人と仲良くなり、イタリアを旅行したり、実家に伺ったりしました。彼女は将来英語教師を目指していて、アカデミーで子供に英語を教えるアルバイトをしていたのですが、何度かその様子を見せてもらう機会がありました。それをきっかけに、私も英語教育に関心を持ちました。残念ながら彼女は半年間の留学だったのでスペインに帰ってしまったのですが、ローマに遊びに来た際に食事に誘ってくれ、現在もこまめに連絡を取り合っています。そのほかにも、二学期から始まった授業で知り合ったクロアチアの友人や、イタリア人のルームメイトなど、決して多くはありませんがとてもよい友人に恵まれて、充実した日々を過ごしています。そして、この留学で最も支えになっているのは同じ日本人の友人の存在です。9月のオリエンテーションで出会い、それから複雑な手続きやワクチン接種問題で困った際に、互いに助け合いながら乗り越えてきました。

これまでの生活を振り返って、違う国の学生と出会い新たな刺激を受けることは何よりも貴重な経験であると同時に、同じ日本人という視点からイタリアや日本について意見を交換し合うことも大切なことだと学びました。

 

イタリアの祝日

4月はイタリアのイースター(復活祭)がありました!近年日本でも少しずつ注目の集まってきているイベントですがまだまだ知られていないイースターをイタリアの視点でお話ししようと思います。

まず、イタリア語で復活祭を「パスクア」と言います。「Buona Pasqua!」と言ってパスクアをお祝いします。カトリック教徒がほとんどのイタリアにとって、キリストの復活を祝うパスクアは、ナターレ(イタリア語でクリスマス)と並ぶ重要なイベントです。今年のパスクア自体は4月17日でしたが、その前後もお祝いムードが盛んで、4月14日〜19日は大学の授業も休講でした。

次にイタリアの祝日を語る上で忘れてはいけないのが食べ物です。パスクアの日は家族で昼食を食べるのが習慣だそうで、有名な料理は子羊です。またイースターといえば、イースターエッグを思い浮かべる方が多いと思います。イタリアでも3月末からスーパーにエッグチョコがたくさん並びます。しかし、パスクアで最も有名な食べ物は「コロンバ」です(私の意見)。コロンバとはイタリア語で「ハト」という意味で、この食べ物もハトの形をしています。パウンドケーキに近い焼き菓子で上にアーモンドがのっています。なぜか無限に食べられる中毒性があり、友人宅で4人で2箱食べてしまいました。

これは余談ですが、パスクアの休暇を利用してローマの北部にある「Civita di bagnoregio」という街へ行ってきました。「天空の町」「死にゆく町」と呼ばれるこの場所は天空の城ラピュタを連想させ、とても幻想的で美しい町でした。ローマから日帰りで行くことができるので、ぜひ訪れていただきたい町の一つです。