①治安、危険を感じたこと、トラブル
タリンだけでなく、エストニアは基本的に治安の良い国だと思います。人口が少なく知り合いが多いことから、犯罪を起こすとすぐに周りに知られてしまうというエストニアならではの心理的理由もあるそうです。最初、タリンに到着したときは街中の落書きの多さに驚きましたが、治安が悪いと感じたことはありません。図書館やカフェでも、パソコンやカバンを置いたまま席を立つ人を良く見かけます。私は日本でもしないので、ヨーロッパでもそれができるということに驚きました。旧市街地はバーやパブが多く深夜は酔っ払いが多い為、夜遅くには一人で出歩かないようにしています。常に周りを警戒しないといけない、ということはありませんが、ある程度スリや不審者には気を付けて生活しています。アジア人だから、という理由で差別的な扱いも受けたことはありません。
タリン大学の寮は二人一部屋のルームシェアなのですが、一度ルームメイトとトラブルになりました。今は解決していますが、その時は体調も崩しており、非常に心細かったです。ですが、フラットメイトや友人が相談に乗ってくれて、とても救われました。文化や価値観の違いでトラブルになることも覚悟していましたが、実際当事者になってみるとかなり大変でどうしたら良いのか分かりませんでした。改めて、異国の地で生きていくには周りとのつながりが大切だと感じました。ルームメイトとのトラブルが理由であれば部屋の変更はすぐにしてもらえますし、私の周りではそもそもトラブルになること自体が珍しいので、あまり心配しなくて大丈夫です。
②タルトゥ日帰り旅行
今月は、エストニア第2の都市であるタルトゥへ友人と遊びに行きました。バスか電車で行けるのですが、今回はバスを選びました。タルトゥにはヨーロッパでも有数の名門大学であるタルトゥ大学があり、学問と芸術の街として有名です。タリンと比較すると高層ビルなどは少なく、どこか落ち着いた雰囲気がありました。タルトゥの旧市街地にも行ったのですが、タリンの旧市街地は入り組んでいるのに対して、タルトゥの旧市街地は直線的な構造で散策しやすかったです。建物もカラフルできれいでした。写真のピンク色の建物は、なんと市庁舎なのだそうです。ちょうど、この日はエストニア陸軍の創立記念日だったようで、イベントが行われていました。この国旗はその時にもらったものです。あとはラバーバンドと、暗い冬の北欧で必須のリフレクターをもらいました。
3枚目の写真はタルトゥ大聖堂跡の写真です。13世紀に建設が始まり、15世紀に完成したと言われています。しかし、16世紀に起こった宗教改革の争いで破壊されて廃墟となり、現在もその姿のまま残されています。タルトゥに行くと決まる前から行ってみたいと思っていたので、実際に見ることが出来て嬉しかったです。壊れた屋根や崩れた壁も全てそのまま残っており、まるでこの大聖堂のあたりだけその時から時間が経っていないように感じました。中心に立って上を見上げた景色は圧巻でした。
タルトゥにはエストニア国立博物館をはじめとする博物館や美術館が多く集まっているのですが、残念ながら今回は時間が足りなかった為観に行くことが出来ませんでした。また、休みの時にリベンジしたいと思います。