Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

タリン大学
2023年12月号 国際学部 R.N

①日本から持ってきて良かった/必要無かった物

一つ目は化粧品・スキンケア用品、生理用品です。当たり前ですが日本とはかなり品ぞろえが違うので、こだわりのある人や敏感肌の人は十分な量を持って来ることをお勧めします。また、エストニアには薬局はありますが日本のようなドラッグストアが無く、他の国と比較してこうした商品の価格がスーパーで買えるものですら何故か高いです。

また、生理痛がひどいなどの理由でピルを服用している方は、十分な量を持参するか、現地で似た成分・用量のピルを探せるように現在受診している医療機関に英文で薬の説明を書いてもらうことをお勧めします。英文での説明書があれば、現地で似た薬を探してもらうことが出来ます。エストニアでもピルは処方箋がいるので、病院を受診する必要があります。

現地の薬局で買えるような、風邪薬と生理痛の痛み止め、のど飴も持ってきて良かったと思っています。特に、エストニアの冬は寒い時は-20℃近くに下がることに加え、空気が日本よりはるかに乾燥しているので非常に風邪をひきやすいです。現地の薬局でも購入できますが、薬の成分や配合が違うということもある為、自分が普段服用している物を持ってきた方が良いです。実際、普段は風邪をひかない私も10月の末から体調を崩し続けて精神的にも身体的にも辛いので、準備をしすぎるに越したことは無いです。

これらのものは消耗品で帰りの荷物にはならないので、できるだけ持ってきた方が良いかと思います。

ヒートテックなどの保温性のある肌着、タイツも多めに持ってきましたが良かったです。現地でも買えるとは思うのですが、どこで購入できるのか分かりません。日本で着用するものより厚めの物が大活躍しています。

最後は、Wiseのデビットカードです。Wiseとはネットバンキング・送金サービスで、銀行から振り込みを行うよりも手数料を大幅に抑えられます。私は出発前にカードの発行・ユーロの口座開設を済ませ、寮のデポジットの支払いもWise経由で行いました。カードの発行に1200円ほどかかりましたが、出発前に発行しておくことでエストニア到着してからすぐに現金をATMから引き出せるので、日本の空港などで両替していく必要もありません。ユーロ口座の開設は無料で出来ました。また、ユーロの口座を開設しておくことで、友人との送金もスムーズに行えます。

 

次に、あまり必要なかったものです。

私は、お気に入りのセーターやシャツを数枚持ってきたのですが、持ってこなくて良かったと思いました。寮のがというよりもヨーロッパの洗濯機が基本的に日本のものよりも強く、色落ちなどを気にして洗濯するのが嫌で、結局あまり着ていません。帰りに捨てて帰るわけにもいかないので、そこそこな荷物です。タリンにはHUMANAという古着チェーン店があり、一番安い時だと1ユーロで買えるので、古着が好きな方はせっかくならお気に入りを購入して持ち帰るのも良いのではないでしょうか。ファストファッションのお店も寮の近くのモールにあるので、古着でなくても安く洋服を購入することが出来ます。

余談ですが、日本の調味料類をあまり持ってこなくて後悔しました。スーパーに行っても馴染みの調味料がない、あっても高い、ハーブの使い方とかあまり分からない、という状況で毎日同じ味付けになり2か月でご飯にかなり飽きてしまいました。食品関連で言えば、ラップも持ってこれば良かったです。なぜかエストニアのラップにはカッターがついていないので、はさみで切らないといけません。それに、とても切りにくいです。あまりにも面倒で日本から送ってもらいました。

また、南京錠も持ってこなくて後悔しました。寮にはセーフティーボックスが無いので、旅行で長期間部屋を空ける時はクローゼットに貴重品をいれて施錠します。

 

②クリスマスマーケット

12月と言えばクリスマスですが、エストニアの街中は日本よりもまさにクリスマス一色という具合です。街中のほぼすべてのお店でクリスマスツリーが飾られていたり、かわいいオーナメントなどが吊るされたりしています。タリン市内も、広場に電飾が飾られたり道路沿いがライトアップされたりしていて夜はとても綺麗です。ですが、やはり一番の見どころは旧市街です。タリン旧市街はヨーロッパの中でも長い期間開催しているクリスマスマーケットの一つとして知られており、今年は12月1日から1月の半ばまでの開催でした。私は、開催初日の12月1日に行ったのですが、普段のタリンではありえないほどの人込みに圧倒されると同時に、それだけ多くの人がクリスマスマーケットを楽しみにしていたのかと驚きました。会場の真ん中には飾り付けのされた大きなツリーとステージがあり、コーラスやロックバンドによるパフォーマンスが行われていました。私は知らなかったのですが、エストニア人なら皆知っている歌手も出演していたそうです。ショーの合間にサンタクロースも登場していました。また、旧市街内のイルミネーションもとても美しく、歩いているだけで楽しいです。このマンスリーレポート執筆中の1月末現在も、街中にはクリスマスのイルミネーションが輝いています。私達日本人にとってはクリスマスの次はお正月なので不思議に映ると思いますが、暗くて長い冬を少しでも明るく楽しく過ごせるようにイルミネーション等の飾り付けは長期間残されるそうです。

旧市街の様子

普段はほとんど人のいない広場なのに大混雑していて戸惑いました