①留学と語学力
留学に行くと語学力が伸びると期待する方は多いと思います。何を語学力と捉えるかにもよりますが、実際のところ、TOEIC等の試験のスコアが留学の期間に比例して伸びるということはほとんどないように感じます。私が思う最も伸びる語学力は、4技能で言うとListening能力、そして試験等で計りにくい総合的なコミュニケーション能力だというように感じます。実際に留学の環境に身を置くということは、圧倒的に英語に触れる量、特に聞く量が増えるということです。何をするにしても英語が耳に入ってくる環境であり、それに加え、それに対し返信をするということも必要となるため、高い緊張感の中Listeningを繰り返すということになります。授業においては多少は先生方はゆっくりと話してくれることもありますが、授業外の環境だと早いスピードの英語がバンバン投げかけられるので、そう言った”慣れ”によるリスニング力向上は期待できると感じます。他方で、試験力というのは人にもよると思いますが劇的に伸びるということは少ないように感じます。試験では主に表面的な知識というものを問うことが多いのですが、留学においてはもちろんそう言った表面的な知識をベースに学ぶのですが、より専門的でディープな知識をメインに養うため、留学で培う語学力というのは試験力とは別方向のように感じます。また、総合的なコミュニケーション能力が培われるというのは、表面的な知識やその使用だけでなく、さまざまな交流によって、文化間等の理解を深め、どのようなコンテクストにおいてどのようにその知識を使用するのかと言った知識の選別力が留学によって大きく培われるように感じます。
②勉強場所
University on Central Lancashireにはさまざまな勉強スポットが用意されています。その中で代表的な二つがLibraryとStudent Centreです。今回はそれぞれの魅力や特徴等を紹介したいと思います。
LibraryはPrestonのメインキャンパスにあるものにしか訪れたことはないのですが、その中でさまざまな興味深い龍谷大学図書館との違いを見つけたので紹介したいと思います。まず図書館を利用して驚いたのが飲食可能という点です。大半の日本の図書館では飲食が禁止されている印象なのでとても驚きました。また、龍谷大学の図書館と比べグループスタディーが非常にしやすくなっているというのも特徴の一つのように感じます。のべ30以上にものぼるグループスタディールームが各階に配置されており、誰でもいつでも利用できるようになっています。私自身もグループプレゼンの練習で何度かお世話になりました。
Student CentreはUCLanの顔とも呼べるような建物です。見た目は近代的なガラス張りで和顔館に近いように感じます。中にはカフェや、たくさんの机、また、student support centreも配備されており、留学初日からお世話になります。中ではたくさんの学生が勉強したり、お話ししたりしており室内の庭のような印象を受けます。日当たりもとても良いのでリフレッシュしたい時などにおすすめです。
どちらの建物もお互いに隣接しており、とてもアクセスがしやすくなっています。部屋でずっと勉強をするとしんどくなってくると思うので、たまに足を運んだり、友達とおしゃべりをしに行くなどすると、いいリフレッシュになると感じます。