Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

イースト・アングリア大学
2016年5月号 文学部 S.T

1,この留学を振り返って

思い返すとこの8ヶ月の留学生活はあっという間だった感じがします。それと同時に、留学しなければできなかった様々な体験をしたので、それを考えると長かったようにも思えてきます。この大学生活で特に印象に残ったのが、授業の内容の濃さで、ついていくのがとても大変でした。自分の場合、英語だけでなくドイツ語の授業も受講したのですが、これは外国語とはどういうものかを理解する上で役に立ったと思います。たとえば、日本語の場合「はのにを」を名詞の後につけて格を決めますが、ドイツ語の場合、「das」「ein」などの冠詞や形容詞をそれに対応する名詞の性に対応する形に変えて、名詞の前に付けて格を決めたりと、日本語とは逆の方向から計算して文を組み立てる必要があります。同様に、英語と日本語には動詞の位置が文章の前に来るか後に来るか異なるという大きな違いがあり、英語の文法を自然に使えるように習得するのは、簡単なようでかなり高度な計算が必要だと認識しました。

2,帰国後どう留学経験を活かす予定か

この留学での一番の成果は、この大学の学生の頑張っている姿を直に見ることができた点にあると思います。自分の場合、授業が終わって自分の部屋に戻ると、疲れがどっときてそのままベッドに倒れ、疲れがとれると授業の宿題を終えるのがやっと、という日々が多かったですが、彼らの場合、授業が終わった後、友達と集まって遊びに行き、さらに授業対策の勉強も十分にこなすのが当たり前という生活をしていました。彼らの精神力、体力的な力にはとても感銘を受けました。自分も彼らを見習って頑張らなければと思います。ちなみに、イギリスでの留学生活を通して英語力が向上することを期待していたのですが、自分の場合、期待していたほど英語がうまくなっていませんでした。今でも相手の英語が聞き取れるかどうかは、相手がはっきりとした英語を話しているかに係っている場合が多く、人によって全く分からない場合があります。ですが、一つの外国語を習得するにはどれだけの膨大な労力が必要なのかということは認識できたと思います。これは今後の英語の勉強の際に目安として役立つと思います。最後に、この留学生活の中で、様々な人に出会えたのは良かったです。慣れない生活の中で、困ったことが起こる事も何度かありましたが、そのたびにこの大学の学生が持っているフレンドリーな気質に助けられたと思います。特に同じ寮に住んでいるイギリス人たちは、一度自分が顔面蒼白になってキッチンに入ってきたとき、その様子に気付いて「大丈夫?何かあったのか、言ってみて」と相談に乗ってくれたりと、本当にお世話になったと思います。この留学生活で感じた思いを無駄にすることなく、帰国後の大学生活にいかそうと考えています。