授業紹介
どのような単位を必要とするかは人によって異なるとは思いますが、ヴァーサ大学ではコミュニケーション学やビジネス学、他言語など幅広い分野を学ぶことが可能です。私はビジネスを勉強するためにヴァーサ大学を希望したので、ビジネス学をメインに履修しました。今期は合計6科目履修したので、そのうちの2つを紹介します。
1. Essentials of Digital Marketing and Online Platforms
この授業は主にデジタルマーケティングの基礎を学ぶことを目的とし、デジタルマーケティングに関する専門的な知識が身につく他、ExcelやGoogleAnalyticsなどを含む分析ツールや様々なITスキルを身につけることもできます。単位取得にはテストなどはありませんでしたが、毎週の課題は多かったです。①週ごとにテーマに沿って教授が選んだ20個ほどの学術文献の中から自分が興味のある3つの文献を選びアーティクルレビューを書くこと、②グループで10分のプレゼンを作成すること、③50−100ページほど教科書を読むこと、この3つが毎週の課題です。授業は週に2時間、主にグループプレゼンテーションの発表で構成されています。また、最終授業日までにGoogle Digital Marketing certificateを取得する必要があります。これはGoogleによる無料の講義が開講されているので、ビデオや小テストを約40時間こなし、合格すればGoogleから正式な証明書を取得することができます。
やることが多く、少し大変ではありますが学んだものは大きく、受講してよかったと思います。また、教授はとても優しい方で、わからないことがあってもメールで気軽にやり取りすることができました。
2. Cultures of Consumption
この授業では”消費者”について学びます。どのような消費者タイプが存在するのか、バックグラウンドとの関連性、自分の購買行動の傾向など、消費者行動について様々な側面からアプローチする上に、自分達に身近な話題でもあるので授業はとても楽しいです。授業も課題も基本グループワークで、メンバーと話し合いながら進めます。例えば、同じコーヒーショップに行ったとしても、予算を優先的に気にして一番安いコーヒーを頼む人、値段は気にせずトレンドを重視して期間限定のフラペチーノを頼む人、喉は乾いてないけどお腹が空いているからケーキだけ頼む人など、実際に様々なタイプがいます。仮にこのような3人が一緒に旅行を行くことになった場合、どのようなプランが予測されるか、どのような点で問題になるかなどをグループでブレインストーミングのように大きな紙に書き出し、他のグループと比較して意見を言い合ったり議論したりします。
グループ内でも国籍や文化、経済状況などは様々なので自分とは異なる価値観に触れることができる良い機会にもなります。
龍谷大学の授業形態との違い
私が感じた大きな違いは二つあります。
まず一つは講義の時間と期間です。龍谷大学は一限90分でしたが、ヴァーサ大学は科目や日にちによって講義時間は様々で、2時間の日もあれば6時間の日もあります。講義場所も変わったりするので、日々スケジュールを確認する必要があります。期間も9月から11月、10月の3週間のみなど様々です。履修登録の際は期間や時間数などを確認して、計画性を持って履修することをお勧めします。
二つ目の大きな違いはグループワークやディスカッションの多さです。授業紹介でも言及しましたが、グループで課題を進めたり、プレゼンを作ったりすることがほとんどで、個人での課題よりも多い印象です。ディスカッションはほぼ全ての授業で毎回あります。グループワークやグループディスカッションにより、レクチャーだけでは得られない新しい視点や考え方に触れることができるので積極的に取り組むようにしています。
初めは授業形態の違いに戸惑うこともありましたが、わからなことはチューターさんや教授、友人などに聞けば詳しく教えてもらうことができたので、すぐに慣れることができました。