Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2023年 4月号 文学部 K.U

○現地の学生、友人について

 現地の学生で特に仲良くしているのは、同じ学部の授業で日々顔を合わせる友人と、私はバレンシア大学に併設されている語学学校にも通っているのでそこで一緒に学んでいる友人たちです。学部の友人とは、サッカーのチームを作り学部対抗でのリーグ戦に出場したり、土日には映画館やディスコテカ、バーなどに行って楽しく過ごしています。学部の友人はほとんどがスペイン人なのでスペイン語を話さないといけない状況になるのでとても良い勉強になっています。理解できないことは英語で教えてくれたりと優しい友人ばかりです。また、語学学校の友人は、ドイツ人、イタリア人、フランス人が多く、彼らといる時は英語で会話します。彼らとも授業終わりにコーヒーを飲んでゆっくりしたり、私は特にドイツ人と仲良くしているので、彼らと学校が主催しているサーフレッスンに参加したり、バレンシアで開催されたフェスに行ったりしました。スペイン語はもちろんですが、英語の大切さも同時に感じる日々です。

 さらに、私の言っているキャンパスには日本人がいないので、初めの頃、日本語を話してストレスを発散したい時もあり、そういう時にバレンシアで開かれている日本人と日本に興味があるスペイン人と交流するイベントにいき、日本人の友人もできました。留学に行ったら日本人同士で集まるのがよくないことだと以前は考えていましたが、時には日本語を話して今の悩みや気持ちを聞いてくれる人が必要だと思います。自分に変なプレッシャーをかけていたら逆にストレスにもなるので今後留学を考えている人で、絶対日本人とつるまないと考えている人は少し気楽に考えて良いかもしれません。頻繁には私も会ってはいないのですが何か辛いことがあった時などには日本語で話せる友人を持っておくと心強いと思います。特にバレンシア大学は日本人が少なく、スペイン語の勉強の環境にいいですが、スペイン語だらけの環境に時に、息詰まるような苦しさに襲われることがあります、そういう時に一人でも日本人の友人を持っておくと少しホッとするような気持ちになると思います。特にメリハリをつけたい人にはバレンシア大学はおすすめです。ほとんどの時間がスペイン人の友人と過ごせますし、日本語が恋しくなったら一人でも日本人の友人を作っておけば同じ大学ではないので会いすぎず時々会うと言ったようないい環境ができると思います。

○ラマダン

 私のルームメイトに二人のモロッコ人がいます。彼らは先月ラマダンをしていました。ラマダンとはイスラム暦(一年が三百五十四日の太陰暦による)の九月にするもので、断食月とも言います。健康な人は日の出から日没まで飲食を絶つ決まりがあり、彼らもそれを実践していました。食事は日没から日の出までは許されます。しかし日中は水も飲むことができません。彼らに水も飲まずに大丈夫なのと聞くと慣れてるから大丈夫だよと平気そうな顔をしていました。特に今の時期スペインは夜の9時ごろにしか日が沈まないので彼らは10時ごろに料理を開始します。また朝食は日が昇る前なので3時ごろから料理を開始し出します。彼らはとても優しくラマダン中の特別な料理を何度もご馳走してくれました。料理は何種類ものスパイスをふんだんにつかい、野菜や肉を2時間ほど煮込んで作られます。料理の器具も特別なものでモロッコから持ってきたと言っていました。味は、言葉では説明できないくらい美味しいです。また、彼らの作るモロッコの紅茶は僕が今まで飲んできた紅茶の中で一番美味しいです。紅茶も特別な容器で作られます。日本にいたら経験できなかったであろう経験をできたのは僕にとってとても大きな財産になりました。

○カフェテリアのおっちゃん

 スペインはコーヒーが安く朝や夕方皆道沿いのテラス席に座ってよくコーヒーを飲んでいます。家の下にカフェテリアがあり、私も朝学校に行く前に寄ったり、学校帰りに飲んでゆっくり時間を過ごしたりします。私が何回も行くのでおっちゃんがいつも会話をしてくれます。私にとっては本当にいいスペイン語の勉強になっています。間違えた文法や単語を言うとすぐに教えてくれたりと本当にいいおっちゃんです。