Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2023年 6月号 文学部 K.U

授業紹介

後期の授業では私は4つの授業を選択しました。まず初めに、後期が始まって授業を受け出して感じたことは、取りすぎたなという感想です。とにかく課題の量が多すぎてついていくのに必死でした。バレンシア大学の交換留学生の授業の取り方の決まりとして最低6個の科目を前期と後期合わせて選択しなければなりません。そして6個の中の3つの授業は、自分が選んだ学部の中から選ばなければならず、残り3つは自分が興味のある学部の授業を選べる仕組みになっています。私は欲張って全部で8つ選択しました。後から考えると、しっかり6つ選んで前期、後期、三つにして工夫すればよかったなと思います。今後行かれる方は、授業の取り方を工夫すると自分のリズムでさらにいいスペイン生活を送れるかと思います。(例えば前期4つにして後期は2つで少し自分の時間や自由な時間を使ってスペイン語の自主学習、他にも旅行に時間を割くなど)

 私は前期後期、4つずつ取って大変だったとはいえ素敵な授業に出会えました。前期の授業は以前紹介したので後期とった授業の中の二つを紹介します。

まず一つ目は、Dirección y producción cinematográfという科目です。この科目はどのようにして映画が撮られているのか。カメラワークや、ショット一つ一つに10個ほどの名前に分けられており、このショットが使われたときは、こういう意図が示されているなど、映画の基礎を学びます。基本的に私が所属していた学部は、授業日程の半分が教室で授業を受けて理論を学び、後半の日程は学んだことを基に自分達で機材を使って実践する授業があります。グループでカメラを使って実際に映像を撮ったり、音声を録音する機材を使って映像に挿入する音声をとったりと、とても興味深い授業でした。

二つ目は、Conceptos y teorías cinematográficosという授業です。この科目は、まず映画の歴史を学び、過去にどのようにして映画ができ、どのような革命や進化があり、今の映画の形態になったのかを学びました。またこの科目も同じように、実践の授業もありました。この科目もグループを作り、二週間に一回グループのみんなでシナリオを作り、グループの中でカメラマンや演者全てを行い音楽なども挿入して一つのショートムービーを作るといった課題をこなしていました。この科目は私にとって一番興味深い科目でした。ショートムービーはレッスンごとにテーマが出されそれに沿って映像を作らなければならないので、シナリオを作る段階からみんなで試行錯誤して作っていたので大変な作業でしたが今振り返るととてもいい時間だったなと感じます。理論の授業では、ソビエト映画の特徴、イタリア、フランス映画の特徴、日本語で勉強しても理解に苦しむような科目だったのでついていくのは死に物狂いでした。

テストについて

テストの感想については、難しいです。とにかくテスト期間は苦労しました。私のスペイン語の問題もありますが、一科目の勉強に相当な時間がかかります。というのも1テーマ50ページほどのパワーポイントがあり、全てを理解するのには大変な作業です。とにかく、授業後の復習が大切であると感じます。私は、後に残してしまうタイプです。テスト期間中を思い出すと、もうあの経験はしたくないと思うほどです。なので今後行かれる方には復習をお勧めします。テストの形式は日本とは大きく異なり、白紙が渡され、問題が少し書いてあり、その問題に関して答えを白紙いっぱいに書き込むという形式でした。以前に書いたとは思いますが、バレンシア大学は一度落ちると、もう一度受けるチャンスがあります。私は、恥ずかしいことに四つ落ちました。再試は、前期、後期の科目全て6月に行われます。大学は5月に終わるのでその後遊びたい人は、勉強をちゃんとしていくことが賢明です。私は結局、8個取った中で最終的に5個の単位が取れ、3個落としてしまいました。結果は微妙ではありますが、前期全くだった科目のテストが後期を終えて6月に再受験した時に、前期の自分よりスペイン語で白紙を埋めていき、結果が発表されて合格と知った時の達成感と喜びは計り知れません。そういった面でも、とにかくわからないなりに食らいついていくという姿勢は留学をする上で、大切なのではないかと思います。先輩方のマンスリーレポートを見てあまりテストのことが書かれていなかったので今後の方に参考になればと思います。とにかく準備が大切ですし、わからないことがあれば友人に助けを求めるのも一つです。