1 授業紹介
今回は私が履修している中で、”Economic Sociology”という科目を例として取り上げて紹介します。
経済社会学とは、経済現象を社会学的視点から研究する学問であり、経済的行為および経済システムに含まれる経済的ではない要素を析出し、経済的行為と他の社会的行為との関連、および経済システムと他の社会システムとの関連のあり方について分析を進めていきます。そして、このコースではポーランドの経済・社会生活に重点を置いた包括的で現代的な経済社会学を学びます。
授業内容としては2つのプレゼンテーションがメインであり、それぞれの単元に関わる学生のプレゼンテーションが終わった後に教授が補足説明を行うという形で授業を進めています。1つ目のプレゼンテーションは、教授が決めたトピックリストから選択する形式です。一例を挙げますと、「Covid-19パンデミック時代の消費についてライフスタイルはどのように変化したか」についてのトピックスなどがあります。もう1つのプレゼンテーションは、教授が提案された文献から1つ書籍を選んで発表する形式です。これは授業で取り扱う主要な参考書籍のうち1つを選んで、50ページ程度を読んだ後にその内容について紹介していきます。私としては、地球人口の変化や都市化などの(特にポーランドに特化した)社会学の一般的な知識を吸収することで、現代社会がどのように変容しているのかを認識することが出来ました。
2 SGHの図書館の歴史について
SGHにはe-learning platformというコンテンツが存在し、労働安全衛生、SGH図書館、知的財産保護の基礎知識の主に3つの学生向けの研修があります。その中でも図書館に関する研修は、SGH図書館とその機能についての必須情報を紹介しています。
1906年にSGHの図書館は学校とともに設立され、1世紀以上の歴史を持っています。第一次世界大戦が終結した1918年、ポーランドは独立国となったことによって、より広範な活動を行うことが可能となりました。そして、新しい図書館棟の建設が始まり、1931年1月にオープンしました。この建物は、独立したポーランドにおいて、図書館を収容するために設計された最初の建物の一つでした。その後、図書館の蔵書は1918年の12,000冊から1939年には150,000冊に増加しました。
その後第二次世界大戦を経て、現在の全コレクションは1,003,112冊に上ります。図書館はワルシャワ経済大学のために、研究から教材の提供まで幅広いサービスを提供しており、ポーランド最大の経済図書館です。そのコレクションは、経済学、計量経済学、経済政策、特定の国の経済史と地理、経済法、統計と人口統計、さらにはマーケティングと経営、環境問題、コンピュータサイエンスなど、幅広い問題をカバーしています。