Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

プエブラ栄誉州立自治大学
2015年11月号 政策学部 A.N

①授業の紹介

前期の授業はFaculad de Lenguas(言語学部)の授業からしか履修出来ません。私が今取っている授業は(1)Español para extranjero(留学生の為のスペイン語)(2)GramaticaⅠ(スペイン語文法)、(3)IngrésⅠ(英語)の3科目で週に3日通っています。 授業時間はどれも2時間ずつあります。他の日本人留学生の中には1つの授業が3時間ある人もいます。

(1)の授業内容は初めに買った教科書の中から毎週宿題が出されるので、その宿題の答え合わせをしながら授業が進んでいきます。又、自分で文を作ったり、学生同士でスペイン語で相談したり質問しあったりする時間もあります。授業中はなるべく電子辞書の使用を控えて、分からない単語などは先生に質問してスペイン語で解説してもらいます。

(2)の授業内容は将来スペイン語教師になりたい現地学生も受講しているので、解説が非常に難しいです。辞書で引いても日本語でさえ耳にすることの少ない言葉が多いです。 ただ毎回色んな例文に触れることが出来るので日常生活で役立つ表現をたくさん覚えられることができます。留学生の受講者も多い為かテスト自体は毎年そこまで難しくないそうなので留学生も安心して受講できます。

(3)こちらの英語の授業は、主に話すことが大事なポイントです。日本人はどうしても文法や読解に偏りがちでいざ話す場所に出ると話せないという状況が目立ちますがここではどの学生も恥ずかしがることなく積極的に質問して英語で会話しています。英語を習っている生徒同士、授業以外の場で英語で話し合っている時もあります。ここでの授業で英語発音に自信を付けられたらいいなと思っています。

1)授業で使っている教科書です。 文法の授業はパワーポイントのみです。


②メキシコと宗教

ここに来てよく聞かれる質問が宗教についてです。多くの人は日本は仏教という知識があるのですが「私は、無宗教です。」と答えると「じゃあ、何を信じているの?」と驚かれます。メキシコはカトリックの人が多数派です。クリスチャンと言う人もいますがインターネットで調べるとクリスチャンはキリスト教徒の総称と出てくるのでここでの認識とは少し違うように感じます。カトリックは偶像崇拝が許されているので、現地の友達の家に招かれたとき十字架はもちろんマリア像などがあるとカトリックだなと分かります。以前のレポートでバスの運転手によって内装が違うと書きましたが多くのバス内(タクシーも)に十字架やキリスト、マリアの絵が飾られています。

また前回Fiesta  de 15 años について触れましたがこれもカトリックの家ではお酒も飲む賑やかなものに対し、クリスチャンの家では飲酒・喫煙が禁止されているので少し雰囲気が変わるそうです。ちなみにこのFiesta  de 15 añosも大勢での食事の前に親族で教会に向かいます。私の友達や近所のカトリックの方は毎週日曜日にミサに行っています。近所の広場では毎週日曜日に市場があるのですが元々はカトリックの方が朝のミサ帰りに食事を取っていたという歴史が生んだ市場だそうです。(※写真2)参照)

ネットの情報と色々異なるなと感じることも多いですがカトリックとクリスチャン、また自分を含めた日本人の宗教観(神社で参拝するとき手を合わせて誰に祈っているのか。クリスマスをどう考えているのか。神と仏はどのような違いがあると考えているか。)などを少し考えてから留学に臨むといいかと思います。ただ日本人の予想以上に宗教は現地の人の暮らしや人生に関わっているので、深入りせず聞かれた時に少し答えられるくらいでいいと思います。

2)毎週日曜日のAnalcoの様子です。