授業紹介②
今回は前期に取っていたReligion Studiesと今期に取っているThanatologyの授業ついて紹介しようと思います。
Religion Studies
私は基本的にはどの宗教もあまり信仰していないのですが、どのような宗教があるのか興味があったのと、この授業のシラバスを見て惹かれたのも1つの理由です。宗教学を通して、Meaning of lifeについて考えるというもので、この授業をとるまであまり宗教に対する知識は無かったので、非常に良い機会になりました。また、私は多文化社会がどのような影響を受け、動いているのか、そしてどのような問題が起こっており、人々や社会はそれに対してどのように考え、対処しているのかを学びたかったので、この授業は非常に良い勉強になりました。日本の若者の中では宗教を信仰している人の数は少ないですが、こちらに来て改めて宗教を持っている人の多さや、宗教がたくさんの人の暮らしに密接に結びついてる事を知りました。この授業を通して、宗教が社会に与える影響や、なぜ宗教はそこまで信仰されるようになったなどいろんな観点から宗教学を通した社会の仕組みを学びました。最初は、大まかに宗教の仕組みを学び、その後どのように社会に影響を与えるのか実際に世界で起こった事件や戦争を通して学んでいきます。私が一番おもしろいと感じたのは、それぞれの宗教によって、死後の世界への考え方が違う事でした。死後の世界をよりよくするためにこの世界で精一杯良い事をしようという教えの宗教や、天国に行った後はまた新しい生き物として生まれ変わるなど、龍大の宗教の授業とは違い非常におもしろいトピックばかりでした。そしてなにより、クラスには私のお母さん以上の年齢の人もいたり、一回生~4回生まで入り混じっているので、違った意見を聞くのも非常に楽しみです。また、クラスでは授業にそったビデオを見るので、それも私の1つの楽しみでもありました。ディスカッションの時間もよく設けられており、例えば一番最初の授業では、「Is there a God?」というディスカッションから入りました。宗教を信仰している人自身の宗教に関連して述べる人もいれば、私のようにあまり宗教を深く信仰していない人は、自分の考えを述べたりと、毎回おもしろい意見が飛び交っています。宗教特有の単語を使ったり、少し複雑な構造になっている宗教もあるせいか、他のクラスに比べて質問をする挙手がつねに堪えません。また先生も非常に良い人で1回目の授業でほぼ50人以上いるクラスの半数以上の生徒の名前を覚えてくれたりと、和気あいあいとしたクラスの雰囲気を作ってくれました。キングスの教授は学生の事を考えてくれる良い教授が多い学校だとこのクラスで再確認しました。初めから私は英語によるハンデがあると伝えていたのもあり、テスト前になると電子辞書や紙辞書使用に関するメールを送ってくれたりと生徒に対する配慮も欠かせません。カナダの高等教育は非常に発達しているだけではなく、教授もしっかり学生の事を考えてくれるので1年だけでも「本当の高等教育」を学べたる事は私たちの大学生活にとって非常に大きなものになると思います。
Thanatology
Thanatologyは直訳すると「死亡学」という意味になり、その名の通り死について学んでいきます。メインキャンパスを含めUWOとして4校ありますが、このThanatologyがあるのはキングスだけです。またこのような授業を他の学校でも聞いた事が無いので、キングス特有のユニークな教科とも言えます。キングスにしかないのもあってか、非常に人気のある授業ですぐにいっぱいになってしまうので、渡航前の留学生が授業登録出来る期間中に登録しておく事をおすすめします。また死亡学と言っても、恋人や夫婦間または友人関係での別れ、仕事や家を失う事も一つの事柄に対する終止符、それゆえこれも同様死亡学の内容に値いします。私の授業は基本的には学者の理論に沿っての内容なので、覚える事がたくさんあるので大変です。しかし、非常におもしろい授業になっているのは間違いないです。このクラスに関しても、私と近い年齢の生徒もいれば、私の親の世代の人もたくさんいます。特にSocial Workerの人など、実際にこの授業で例となる人達をサポートしている社会人の方もこの授業を一緒に受けているので、非常におもしろい授業にもなっています。このクラスの授業では半分以上は生徒の体験談を聞く事が多く、学生が個人の体験談をみんなに共有し、しかし他の学生もお互いの意見や体験を尊敬し合っているので、クラスの雰囲気は暖かく意味のあるものになりました。日本では身近の人の体験談を聞く機会はありますが、他の全く知らない、または年代が異なった人の意見を聞く機会も少ないと思うので非常に良い経験になりました。カナダの大学ではPart time studentとFull time studentと言って、大人の方でもPart timeとしてFull timeの学生に比べて少ない数の授業を受講する事が出来、仕事や主婦の人も大学に通えるためさまざまな人が入り混じった環境で勉強できるのも大きな魅力でもあります。また、人や動物の死、友情や恋愛関係または仕事を失う事など今まで以上に真剣に考えるようになり、この授業をとって、改めて周りの人を大切に思う気持ちが大きくなりました。毎回の授業では、実際に大切な人を失った人のドキュメンタリー映像を見る事が多く、私はもらい泣きしそうになるくらいでした。またその映像終了後には、みんなでどう思ったかを話し合い、お互いの考えをみんなに共有する場でもあります。人の死や何かを失う事はみんなが通る道です。だからこそ、どのように人はその悲しみや苦しみを受け止め、周りの人の助けを借り、精一杯乗り越えていくかをしっかり学ばなければいけないのだとこの授業を通して考えさせられました。
余暇の過ごし方
はっきり言ってロンドンは何もないと言えば何もありません。しかしそれをどうしていくかも自分次第だと思いました。日本、特に私は大阪出身という事もあり娯楽がたくさんある街に暮らしています。そのような環境に暮らす人の中には、ロンドンはつまらない場所だと感じる人もいるかもしれません。しかし私は1年間1度も暇だとか、退屈だとか思った事がありません。自然が多い分、友達と近くの芝生でゆっくりランチをしたり、寝そべりながらなんでもない話をする事も多かったです。図書館にこもる毎日なので、たくさん余暇を取れるほどでは無いのかもしれません。平日はしっかり勉強や課題をこなし、その分金曜日と土曜日にはしっかり遊ぶ、そして日曜日は次の週の準備を行うなどバランスを取るように心掛けていました。友達の家でみんなで集まり、ホームパーティーを行う事も多く、またはクラブやバーに出かけて気の知れた友達と楽しい話をするのも良い気分転換になりました。パーティーに参加する事も多く、その場でたくさんの友達が出来、毎週末充実したものなりました。こちらでは知らない人同士でもみんな気軽にお互いの話を共有してくれるのでお喋りの大好きな私にはぴったりの環境でした。他にも友達と映画を見てゆっくりしたり、お互いの国の料理を振る舞う事もよくありました。天気が良ければ近くの公園に散歩しに行ったり、映画を見に行ったり、たまには買い物をしたりと、日本と違い時間や季節をゆっくりとした環境の中で違った時間の楽しみ方を学びました。その事もあり、話をする事が多い毎日なので友人とはより親密な関係になるだけではなく、英語の勉強にも繋がったかと思います。大学やダウンタウンにもいろんなイベントが頻繁に開催されているので、積極的に足を運ぶ事も多かったです。勉強と遊びのバランスをしっかり取ることで、余暇の時間がより充実したものになると思います。
Cultural Festival
キングス ではCultural Festivalと言って、いろんな国の人達が自分の国の文化を紹介するイベントがあります。今年は、キングスから韓国の留学生が韓国の伝統的なダンスを踊ったり、メインキャンパスの各国のクラブからパフォーマーとして参加してくれたくさんの国の文化を知る事が出来ました。パキスタンやカリビアン、インドやスェーデン、中国など本当にいろんな国の音楽やダンスを楽しむ事が出来ました。またキングスの国際部がメインとなってこのイベントの運営を行うため、私たち留学生もボランティアとして参加し、こちらの大学でのイベントに携われたのも大きな経験の1つにもなりました。また留学生をはじめ、誰でもこのフェスティバルにパフォーマーとして参加できるので、もし興味がある人は日本から浴衣を持ってくるなど準備をして行っても良いと思います。観客も非常に暖かい人達ばかりなので楽しい環境の中で良い経験を出来る場所でもあります。