グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

クワントレン・ポリテクニック大学
2012年4月号 国際文化学部 A.M

●この1年を振り返って

この1年間ほどを振り返って一言で言うと「本当に早かった!」というのが正直な感想です。留学をしている、英語を話しているという感覚ではなくアルバイトがないだけで日本と同じように学校に行き毎日の日常を当たり前にこなして、家族や友達と日々を過ごし、ある意味で馴染み過ぎてとけ込みすぎているのかもしれません。日本に帰ることなど到底考えられるはずもなく実感も中々湧きません。なので自分のどこが留学前と変わり成長したかというのは非常に難しい疑問でした。英語は普通に話すし何処が伸びたのか?もしかして伸びていないのかもしれない、と不安にもなります。しかしカナダ、そしてバンクーバーという多民族国家で生きていくにつれ何点か自分は変わったであろうと思うところがあります。それは壁にぶつかったときの解決方法、日本という国、社会、そして文化をより外から見れるようになった点、また自分という人間のアイデンティティーをより確立し成熟させ、一層負けず嫌いで頑固な我の強い自分にパワーアップしたと思います。今はまだカナダののんびりとした環境にいるので自分の成長した部分に気がつきにくいですが、帰国後に目に見える形で成果を出したいと思います。

 

●帰国後の予定

交換留学期間の2セメスターはもう終えて(全部のクラスをパスすることが出来ました)本来なら出遅れた就職活動をする為にもう帰国の時期なのですが、カナダで就職活動だけが自分の未来ではないと気付き、ビザが切れる7月ギリギリまでサマークラスでまたマンダリンをより学びたいと思い取ることに決めました。帰国後はTOEICとTOEFL、英語検定、中国語検定、そして国家資格の通訳案内士試験を今年中に受験する予定です。アルバイトでお金を貯めて卒業後はワーキングホリデーに行くか日本での就職を視野に入れて就職活動をするか、もしくは海外での就職を考えるのか、カナダに来てから将来に対する視野がより増えたように思います。時々将来のどうしようもないことで悩みますが、こちらの人々から学んだことが二つあります。一つ目は私がこのように悩むのは幸せであるということです。これは日本で以前教授を勤めたことのあるクワントレンの先生の言葉です。日本の一般的な大学生は先月号に書いた日本式のライフプランに逆らってまでもしたいことや勇気がない、言葉の通じない国で人に頼らず生きていく能力と度胸にも欠けリスキーなことを避ける。しかし私がこのように悩むことが出来るのは、他の人にとって困難であることが私にとっては当たり前に出来ることで選択肢が多いからだと教えていただきました。二つ目は将来のことに悩み過ぎて現在に足がついていないということです。要するに何が起こるかも分からない将来のどうしようもないことばかりを考え悩み、そのせいで現在を楽しむことが出来ていないということです。このことは自分がいかに日本的な考え方に縛られていたかが分かりました。全く考えないのもどうかとは思いますが、この縛りを解くことが1年間で学んだ、壁にぶつかったときの解決方法のキーポイントになりました。

 

●旅に出て他の国を見るということ

私は旅に出ることが非常に好きで大まかに言うと今までオーストラリア、中国、韓国、台湾、ロンドン、パリ、カナダ(バンクーバー、トロント、オンタリオ、ナイアガラ)、アメリカ(ハワイ、LA、サンフランシスコ、NY、フィラデルフィア、ボストン、ラスベガス、グランドキャニオン)など様々なところに行きました。スプリングセメスター後の最近、その中でも非常に面白い国に行きました。それはメキシコです。カナダやアメリカでは近年のメキシコに関する過激な報道のせいでメキシコに行く旅行者がとても減少しており、メキシコに行くと言ったら半数以上の割合で “Are you crazy!?” と言われ続けました。特にカナダではカナダ人旅行者がメキシコで誘拐された、銃撃にあった、殺害されたなどの報道が多くされているらしいことから、値段も安くなってきており、往復の航空券+3.5スターホテルでの7泊分+三食付き+空港とホテル間無料シャトルのパック旅行で日本円に換算すると6万円少々のものが多く提供されています。メキシコに行くのが長年の夢だったとは言うものの行くか行かないか上記のことを考慮に入れると非常に迷いました。

 

 

リサーチをするにつれアメリカとの国境近くを避け、特定のリゾート地では経済を守る為に治安が保たれていることが分かり、西海岸のリゾート地プエルトバヤルタに決めました。書きたいことは色々ありますが要は「自分の目で見て体験し、現地の人と触れ合ってから、その国をジャッジしましょう!」ということです。現地の人いわく治安の比較的良いプエルトバヤルタでも近年観光業は大打撃を受けているそうで、アメリカやカナダでのあたかもメキシコ全土が危険なような報道に意義を唱えていました。もちろんメキシコには危険なエリアもありますが、今回の旅でひしひしと感じおもしろいと思ったことは人々が体験もしていないのにどれだけ先入観で物事をジャッジしているかです。私の行ったプエルトバヤルタは素晴らしいところで様々なことを学ぶことが出来ました。自分たちの街を楽しんでもらい好きになってもらおうとする日本とはまた違ったラテンのノリなメキシカンスタイルのhospitality(おもてなしの精神)、どこでも ¡Hola! と元気な挨拶が飛び交うところ、エネルギーに満ちあふれている国だと感じました。このスタイルは日本も参考に出来るのではないかと思います。

 

  

  

今では好きな国ランキングのトップにメキシコがくるほどおもしろい国であると言えます。しかしもっと色んな国を見たいという願望は尽きることなく(ドバイ、エジプト、イスラエルに本当は行きたいのですが今年はお金がないので)9月には2度目の台湾と経済成長が著しく今後の日本経済と親密な関わりになるであろうタイにお金を貯めて行こうと思います。余裕があればついでに香港や韓国もしくは他のアジアの都市を回れたらと思っています。長期留学も含め、様々な国を見て現地の人と交流することは非常におもしろいですし、多くのことを学ぶことが出来ます。若者の海外旅行離れが事実かどうかは別にして、様々なことを吸収する為に海外一人旅もしくは友達と若いうちにどんどん外に出るべきだと私は思います。

最後にクワントレンでの留学という機会を与えてくださった龍谷大学、留学期間中にお世話になった家族や友達、国際部、国際文化学部の教務課の皆様、どうもありがとうございました。私のマンスリーレポートを読んでくれた方がいたら、それは嬉しく思いますし、また質問や感想、クワントレンに興味を持ったなどありましたらウェルカムですので声をかけてください。