Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アリゾナ州立大学
2012年12-1月号 国際文化学部 M.M

 

冬期休暇について~東海岸縦断~

 

12月は、Final Examが立て続けにあり、毎日忙しい日々を送りました。その忙しい日々を耐え抜いたおかげで、無事語学学校を卒業することができ、さらにASUの学部の授業でも良い成績を修めることができました。来学期からは、ASUの学部の授業だけになるので、さらに気を引き締めていかないといけないな、と思っています。

そして、12月末から1月初めまで約17日間の東海岸縦断の旅に出てまいりました。旅を共にしたのは、ルームメイトのJasminとAlice,そしてshoです。旅に出るまでに、飛行機やバス、ホテルなどの予約の確認、どこの街を訪れ、どんなことをするのかなど、詳細に計画を練りました。そこで、やはり問題になるのが英語という壁。何を言っているのかわからず、何度も聞き返すと、相手を不快にさせてしまうのではないか、という不安からわかったふりをしてしまう自分がいて、すごく嫌でした。しかし、長い旅をしていくうちに、わからないことはわからない。わかるまで説明してもらう、ということをしないと、後々大きな問題を引き起こしかねないということがわかり、旅の途中から自己主張はしっかりするようにしました。そうすることで、よりお互いが仲良くなれたと思います。

訪れた町は、マイアミ、オーランド、ワシントンDC、フィラデルフィア、ニューヨーク、ボストンの6つの街でした。訪れた街は、それぞれ違う個性がありました。まず、マイアミは、ほとんどの人がスペイン語を話し、とてもフレンドリーなこと。というのも、キューバからの移民が多いからです。オーランドでは、レストランやホテルの入り口にブラジルの旗があり、ポルトガル語に翻訳されたガイドブックなどをよく見かけました。そして、ワシントンDCは、フロリダとは一見違う町並みで、高級感あふれる、どこか冷たい街でした。街には、ごみや大きな広告掲示板などなく、徹底的に整備された感じでした。フィラデルフィアは、1日だけの滞在だったので、あまり多くは観光できなかったのですが、古い町並みが素敵でした。ニューヨークでは、やはり大きな街なだけあり、すごい迫力でした。最後の街はボストン。ボストンは、有名なハーバード大学やMIT大学など、賢い人々が集まる街と知られ、古い町並みやきれいな冬景色を一望できました。

この旅で感じたことは、ワシントンやニューヨークなどの大きな都市では、レストランやコンビニで働いている人のほとんどが、黒人かヒスパニック系、あるいはアジア人だった、ということです。まさに労働移民が浸透しているアメリカを、肌で感じました。また、アジア人の観光客だとわかると、ピースをしてきたりする人もいれば、さっきまで白人には丁寧な対応をしていたのに、アジア人になると、急に雑な態度をとったりする人もいました。さらに、フロリダのバスに乗っていた時のこと、横に座ったおじいさんに、スペイン語で中国人か。と聞いてこられたので、日本人だと返しました。(龍谷大学でスペイン語を少し学習していたので、少しの会話はできました。)すると、あなたはパールハーバーを覚えているか、と聞いてこられました。突然の問いかけに驚いたものの、覚えているよ、と答えると、笑いながら、しっかり心に刻んでおいてね、と言われました。日本から太平洋戦争を仕掛けたのは事実かもしれないけれど、じゃあ、広島と長崎の原子爆弾を落としたことは、アメリカ人は忘れていいのか。と、あとから少し怒りがこみ上げ、その時に私も、そのことを言えばよかったと、後悔しました。今回の旅では、ここには書ききれないくらいの多くの学びがありました。本当に旅に行けてよかったと思います。もう、次の学期が始まりつつあります。本当に気を引きしめて、残りの5か月を過ごしたいと思います。