Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アリゾナ州立大学
2022年 12月号 国際学部 N.K

〇この留学を振り返って

友達を作ったり遊びに出かけたりと、新しくて刺激的な経験や楽しい思い出はたくさんありますが、私の留学生活のほとんどは教室と図書館の往復でした。授業の予習のためのリーディング、クイズ、レポートなど、1つ終わっても次の日にはまた1つ2つと増えていくので、土日も費やして課題に取り組んでいました。友人らが遊びやイベントに参加した様子を見聞きしては、自分の要領の悪さにうんざりしていましたが、アリゾナで生まれ育ち母国語が英語の友達でさえも、課題に追われて辛くて泣いてしまったと教えてくれて、1人ではない、頑張ろうと思えました。

1セメスターを通して気づいたことは、前もって遊びの予定を立ててしまえば、その予定を楽しむために「それまでに課題を必ず終わらせるぞ」と気合が入ってより集中できたことです。自分の関心ある授業を選択したので、英語で授業を受けて新しい知識をつけることは楽しかったのですが、たまには息抜きも必要なのだと実感しました。

ただ辛いことばかりではなく、日々「こんなときは何と言えば/書けば良いのだろう」と疑問に思ったことを調べて、使い、それが伝わること、間違っていれば正してくれる人がいる環境に身を置くことができたことは、本当に貴重な経験だったと感じています。言葉の面だけでなく、授業・クラブでできた友達やルームメイトとの日常で知った文化・ライフスタイルなどの違いからも、尊敬することや数多くの学びを得ました。

 

〇留学経験をどのように生かすか

留学前は、アメリカに行って毎日英語に触れていれば自然とネイティブに近づくだろうと考えていました。しかし、授業内で出てきた専門用語や友達との会話、よく行くお店など、日常的に使った英語は身についても、新しい場所に行ったり本を読んだりすると、いつも新しい単語や表現に出会い、聞き返したり意味を調べたりしています。この留学を通して、英語の勉強にゴールはないのだとより痛感しました。また、それと同時に、日々の勉強の積み重ねの大切さも実感しました。初めは覚えられなかった英単語も何度も使うことで定着していったからです。これらのことから、留学後も少しの時間で良いから毎日英語の勉強をしようと決意しました。短い留学期間ではありますが、コツコツと頑張ってきたものを忘れてしまうのはすごくもったいないし、卒業後のキャリアにおいても役に立つと思います。

さらに、コロナ禍で人と関わる機会が少なくなっていましたが、わからないことだらけの留学生活の中で、学生だけでなく年配の方、店員さん、空港スタッフの方など様々な人と些細なことでも話をしたことから、能動的に行動することの重要さを再認識しました。疑問に思うことを周りの人に聞いたり、頼ったりすることが増えたことで、英語で会話する機会が増えただけでなく、話しかけていなければ知りえなかった情報や知識が得られたこともありました。今後も臆することなく積極的に声をかけていきたいと思います。

グランドキャニオンでの写真