Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アリゾナ州立大学
2024年11月号 国際学部 T.T

  1. 治安・危険を感じたこと・トラブルに関して

  治安に関しては、アリゾナ州は全米の中で比較的治安が良い地域のようです。隣のテキサス州だと銃を携帯している人がかなり多いらしいですが、こちらでは今の所そういった人に出会っていません。アメリカは銃を携帯するのが普通だと思っていたのでこれは意外な点でした。そして、ASUのキャンパス付近は学生が多いこともあって特に治安が良い印象です。稀に大学のキャンパス内で起こった暴力等の情報がメールで送られてきますが、ある程度注意して行動していればそこまで危険ではないと思います。ただし、キャンパスや大通りから離れた地域に行くと少し危険な雰囲気を感じることがあります。自分自身特に危険な出来事に巻き込まれたことはありませんが、バス停に溜まっているホームレスの人に話しかけられたりウォルマートの駐車場で食べ物が欲しいと言われたことがありました。ルームシェアは日本人同士でもトラブルになりやすいと言われていますが他国の学生となるとよりその傾向があるかもしれません。特に衛生面の几帳面さに大きな違いがあると感じます。そのため、丁寧な対応は心がけながらも自分の意見を主張することが必要な場面では遠慮せずにすることが大切だと感じます。トラブルに巻き込まれそうになった時に受け身の姿勢で相手に話の主導権を与えてしまうと良くないので、友達を頼るのも一つの手ですが、一人でも対応できるようにするために英語の能力を磨いておくことと遠慮せずに主張する心構えを持っておくことが大切だと思います。

 

     2.  主張することの大切さを感じた出来事

  友人とラスベガスを訪れた時に、目的地までの移動にUberを使いました。その車内で今から向かう場所についてドライバーと会話をしていたらその人が全く目的地と違う別のお店に車をとめ、「ここのお店に行くべきだよ!」と強く勧めてきました。その時は三人で行動していて私ともう一人の友達はせっかく勧めてくれたしラスベガスで長くドライバーをやっている人が言うのだから多分良い場所なんだろうと思いその場所でも良いと言う意見だったのですが、もう一人の友達が頑なに最初の目的通りの場所に行くべきだと言うので理由を聞きました。すると、そういった目的地と違うお店に客を連れて行くドライバーは大抵そのお店と取引をしていて、客を連れて行くといくらかお金がもらえるという仕組みになっていたようです。しかも、そのようなお店は料金が比較的高くサービスの質も他の場所に劣ることが多いとのことでした。つまり、そのドライバーは善意でその場所を勧めてきたのではなく、単にお金を受け取ることが目的だったと言うことです。最終的にそのドライバーのことはもう信用できないと言う結論に至り、その場所で下車しUberを取り直して当初に予定していた場所に行くことができました。この経験から、自分が不当な不利益を被らないためにもよく下調べをすることと、相手のペースに乗せられずに自己主張することの大切さを感じました。母国語ではない言語でそれをすることは簡単ではないですが、アメリカではそれが特に重要だと思いました。