①現地の学生・友人について
私は現地で友人を作るために、できるだけ多くの場所に顔を出したり、興味のあるクラブ活動(サークル)やイベントのミーティングに積極的に参加してきました。さらに、自分から人に声をかけてイベントや食事に誘うことも意識して行っていました。当たり前のことのように思えるかもしれませんが、私が実際に感じたのは、自分から人に話しかけられる人ほど、友達はできやすいということです。特にアメリカでは、何もせず黙っているだけでは友人関係はなかなか築けません。だからこそ自分から動いて人とのつながりを作ることがとても大切だと思いました。幸いなことに、ASUには本当にたくさんのイベントや交流のチャンスが用意されています。新しく人と知り合う機会は充分にありますし、最初は緊張しても声をかけてみると意外とすんなり会話が始まることが多いです。声をかける相手は特別な人でなくて大丈夫です。授業中に隣に座っていた人、イベントで初めて会った人、お店の店員さん、バス停でたまたま隣にいた人など、本当に誰でもいいのです。多くのアメリカ人はフレンドリーなので、こちらから話しかけると笑顔で返してくれることが多く、私は「当たって砕けろ」の気持ちでどんどん話しかけていくようにしていました。また、共通の話題があると、より仲良くなりやすいと感じました。私はNBA(アメリカのバスケットボールリーグ)のファンなので、同じくバスケが好きな人とは一緒にスポーツバーに行ったり、自宅に招かれて観戦したりして楽しい時間を過ごしました。また音楽が大好きなので、初対面の人には「どんな音楽が好き?」と必ず聞き、おすすめの曲を実際に聴いて、感想を伝えたり質問をしたりして会話を深めました。同じジャズ音楽が好きな友達とはシカゴやニューヨークなどで待ち合わせをしてジャズバーに行ったりもしました。私の現地での交友関係は、正規留学生、交換留学生、そしてアリゾナ出身のアメリカ人学生が中心でした。異なる国の文化や価値観について直接話を聞けるのはとても刺激的で今でも大切な経験だと思っています。
②フリーギブアウェイ
アメリカの大学では、イベントやスポーツの試合などで「ギブアウェイ」と呼ばれる無料の記念品が配られることがよくあります。ASUでもその文化はとても盛んで、私も何度かギブアウェイを目的に試合やイベントに足を運びました。特に人気があるのはTシャツです。学校のロゴが入ったオリジナルデザインのもので、試合やイベントごとに色や柄が変わることもあり、コレクション感覚で集めている学生も多くいます。イベントの開始前に先着順で配られることが多いため、早く行って列に並ぶ必要がありましたが、そのちょっとしたワクワク感も含めて楽しい経験でした。また、小物のギブアウェイもあり、水筒、キーホルダー、ステッカー、タオルなど、日常で使える便利なアイテムもよく配られていました。中には、その時しか手に入らない限定品もあるため、イベント情報を事前にチェックするのも留学生にとっては楽しみの一つになります。一番印象に残っているギブアウェイは、ASU出身のNBA選手、ジェームズ・ハーデンのバブルヘッド(首が揺れる人形)をもらったことです。ASUの男子バスケットボールの試合で、特定の日に来場した先着数百名に配布されるもので、試合会場の前にはその人形を目当てに多くのファンが並んでいました。私も試合が始まる1時間以上前から友人と一緒に行き、無事にバブルヘッドを手に入れることができました。ジェームズ・ハーデンはASUでプレーしていた有名な選手で、現在はNBAで活躍しているため、そのグッズをもらえたことはとても特別に感じました。人形にはASUのユニフォームを着たハーデンがデザインされており、細部までこだわって作られていたので、今でも大切に飾っています。こうしたギブアウェイは、ただの「おまけ」ではなく、大学の一体感や学生生活の楽しさを感じるきっかけになります。私にとっては、ASUでの思い出を形として残すことができた、素敵な経験の一つです。