Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

南ミズーリ州立大学
2013年3月号 国際文化学部 K.I

日本から持ってきたらよかったと思う物について

生活必需品、例えば食料や寝具、洗面具などはこちらですべてそろえることができますので、日本から持ってきたらよかったと思う物はありません。稀に日本食が異常に恋しくなる時がありますが、近くにアジアレストランがあるので大丈夫です。それよりも大事なのは、アメリカで何を学ぶのかという目標を持ってくることです。私は日本でできなかった勉強をこちらでやろうと思っていたのですが、基礎知識がなかったせいで授業についていくのが本当に辛く、やる気が急になくなった時期がありました。そして思うように留学生活が送れていないと思い込んで、努力することすら疎ましいと感じることもありました。交換留学生が英語だけを学ぶのはもったいない、という一見向上心のような意識はありましたが、それが裏目に出て、自分の実力をはるかに上回る授業を取ってしまい、その多忙さを言い訳にして授業を休みがちになりました。それを乗り越える努力をして成長するものなのでしょうが、私のように一度何かに悩んでしまうとそれを引きずってしまう性格の人は、自分なりの、自分に合った目標を定めておくべきだと思います。そうでなければ一番苦しくなるのは自分です。

 

現地の学生、友人について

こちらの学生は日本とは違って、年齢層がばらばらです。確かにほとんどの学生が18歳から22歳ですが、30歳、40歳半ばの学生、そして中には70歳を過ぎている方もいます。思ったことはすぐにとは言いませんが、相手が先生であろうと自分が納得するまで質問を繰り返したり、学生同士で議論したりしています。しかしそういう人ばかりではなく、日本でもよくいるような、授業に対しては無関心で時間ばかり気になっている人、ただ授業に来ているだけのような人もいます。また、私たち留学生とプレゼンをすることになっても、だいたいの人が私たちに協力的であったり、きちんと分からないところは説明してくれたりします。しかし中には露骨に協力してくれない人もいます。初めはちゃんと話を聞いてくれますが。友人については、宿題で分からないところがあれば何気なく聞いてきますし、私からも聞くといった、留学生と現地の学生という垣根を超える場面も多々あります。彼ら自身も暇があれば時々遊びやアクティビティに誘ってくれます。違う大学の友人はボランティアの一環でワシントンへ春休みの間行きましたが、その時も一緒に行こうと誘ってくれていました。残念ながらすでに旅行の計画があったので断りましたが、みな優しくしてくれます。

 

自由テーマ

次回は最終号でありますし、おそらく自分のことしか書かないと思いますので、ここでは後輩に向けたメッセージを書きたいと思います。 南ミズーリ州立大学での生活が楽しくなるかどうかはあなた次第です。勉強が好きならとことんやればいいし、友達と派手に遊ぶのが好きなら派手に遊べばいいでしょう。私はどちらも好きなので、どちらも一生懸命やってきました。しかし、自分のやりたいことだけをやれるわけではありません。理想と現実のギャップや、自分の自分への期待に押しつぶされそうにもなります。留学とはそんなものだと思います。語学を学ぶだけでなく、自分の可能性を見つけ試していく機会にもなり、自分の可能性を潰す機会にもなりうると思っています。たくさんの挫折と後悔と失敗を留学では味わいます。不快な気持ちになることもあります。しかしその一瞬一瞬が、自分を大きくするものだとしたら、あとになってもっと大きな挫折と後悔と失敗を味わう前に、それらをたくさん経験しておくべきでしょう。このことを心に留めておいてください。 学習面においては、文法や長文に慣れておくといったことももちろん大切ですが、やはり英会話を鍛えられなければ、留学をしたとは胸を張って言えないですよね。せめて自分の気持ちを英語でスムーズに表現する練習くらいはしておいた方がいいかと思います。もし以前に留学を経験した人がいるなら分かるかと思いますが、自分のことを表現するのがいかに難しいか、留学で思い知ることになると思います。他にも自分の趣味や好きな物、嫌いな物、なんでもいいので自分のことだけは英語で話せるようになっておきましょう。会話がしやすくなると思います。