Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

南ミズーリ州立大学
2013年4月号 国際文化学部 K.I

この1年を振り返って

留学前の私は、どちらかというと人見知りすることが多く、年上の人には過度の敬語を使い、緊張もしやすかったのですが、総じていえば、これらはすべて適度に緩和されました。龍谷大学の先輩方と時間を過ごすことで、堅かった性格もほぐれ、程よい人間関係を築くことができるようになったと思います。そうすることで柔軟に物事に取り組めるようにもなったので、何に対しても焦ることもなく、心に余裕を持つことができました。また、自分の目標を高く設定しすぎて、しかしそれが正しいと思い込んでいて、自分の能力を正しく把握できなかったことがしばしばありましたが、今では慎重に自分を客観的に見つめることができます。自分にはできないこともあるし、人の手を借りてバランスよく行動しないといけないことにも気づきました。英語の能力に関して言えば、課題だったリスニングには大変な効果が出たと思っています。ここまでアメリカ人の友達とスムーズに会話ができるようになるとは想像していませんでした。留学前は単語やフレーズばかり覚えるだけで、それらを使う機会があまりなかったのですが、こちらでは知っている単語の組み合わせで知らない意味が出来上がったりする会話もあって、とても貴重な学習でした。  生まれて初めての海外が、アメリカへの、しかも8か月の交換留学ということで、不安と期待が入り混じって複雑な気分でしたが、得られたものは非常に多いので、全体的には満足しています。細かく分析すれば、非難されることも多々ありますが、日本に帰ってからはうまくやれる自信があります。こちらでした失敗は、2度としないつもりです。

 

帰国後どう留学経験を生かす予定なのか

こちらで学んだことは数えきれないほどあります。たくさんの留学生やアメリカ人だけでなく、日本人と接することでみえたこともあります。その中でも、学習した英語、学部の科目はもちろん、時間の使い方や将来についても考えさせられました。自分の気持ちを踏まえていろんな可能性に挑戦したいと思っています。まず英語の生かし方ですが、語学試験でクラスメイトの中で1番になることを最低限の目標にし、龍谷大学が持つ留学生のイベントにはできるだけ多く参加し、彼らにとってこちらでの生活が有意義なものになるように貢献したいです。あるいは学生会議にも積極的に参加し、海外の同世代の人が何を感じ、世界中の問題にどう取り組んでいるのかを討論をしたいと思っています。そこでは、今回の留学で経験した失敗を糧に能動的に動くことを目標としています。世界で何が問題かというのはこちらの授業で学んだので、その知識も必ず生かすことができます。次に、時間の使い方ですが、こちらで一人暮らしを初めて経験し、自分がいかに怠惰であり、家族に依存していたかを恥ずかしながら実感しました。その苦渋を2度と味わうことのないように、長期の目標を立て、そのために何を1日の中でしなければいけないかを考え、計画に基づいた生活を送ろうと思います。3回生でもあるので、就職活動のことも考えていかなくてはなりません。こうした将来のことを考える上でも、やはり時間を無駄にすることはできません。

 

自由テーマ

ここでは今の気持ちと、日本に帰りたくなった時の気持ちを書きたいと思います。  日本に帰りたいと本気で思ったのは2月中旬から3月の初めにかけてと、このレポートを書いている4月下旬です。2月中旬の頃は、授業にいよいよ追いつけなくなって、それが理由で頑張るのが嫌になった時期です。この頃が僕の留学生活で一番しんどかった時期でした。本当は勉強したいことを勉強しに来ているはずなのに、頑張ることが嫌に思えたのは生まれて初めての経験だったので、この嫌な気分から抜け出すのに相当時間がかかりました。両親にも恥ずかしくて相談できず、一人悶々と日々を過ごしていたのが記憶に新しいです。そして4月の下旬に帰りたいと思ったのは、やっと日本に帰って、ありったけのおいしいご飯を食べ、ありったけの日本語を話し、ありったけの日本語の本を読むことを想像すると待ちきれなくなったからです。毎日修行のような日々をこちらで送っていたので、リラックスして過ごせる日本が恋しくてたまりません。また、アルバイトをして家族に留学費用を少しでも早く、少しでも多く返し、日本にいる友人がこれまでしてきたような、日本での普通の生活を早く送りたいです。  日本に帰りたいと思うことが間違いだとは思いませんが、ジョプリンを去ること、これまで出会ったMSSUでの友人、ランゲージパートナー、ホストファミリーと別れることはやはり寂しいです。2度と会えないわけではありませんが、会えないかもしれないと思うと、4月になってからの毎週末には、こちらで出会った友人と遊んで感謝の意を伝えることにしました。彼らは皆自分のことを顧みず、僕のために一生懸命に遊んでくれました。本当にいい人たちばかりでした。今こうしてこのレポートを、図書館で中国人の友達と向かい合って座り書いていると、とても複雑な気持ちになります。なんにせよ、期末試験を含め残り2週間の留学生活を、悔いのないように精一杯走り抜けたいと思います。

 

ホストファミリーのペットと