Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ディーキン大学
2016年8月号 国際文化学部 T.K

 

<① 試験について>
Deakin Universityを含めたオーストラリアの大学では、授業の全日程が終了した後、Study Periodという1週間の試験勉強期間が設けられています。Deakinでは、実技やインターシップを伴う実践的な授業以外では、テストがあるのが普通です。実際、私は、4つの授業を履修していたのですが、4つ全てにテストがありました。このような事情もあり、この試験勉強期間には、図書館が生徒で溢れかえります。Deakinは、大きい大学ではないので、図書館が一つしかありませんが、生徒数は、他の大学と変わらないくらい多いので、あっという間に図書館の席が埋まってしまいます。午前7時45分に開館するのですが、8時30分に行った時には、もう既に席はありません。仕方なく、市内の図書館まで、行って勉強するということもありました。テスト前に、図書館が生徒の異様な熱気で覆われるのは、日本の大学と同じだと感じました。
次に形式についてなのですが、私の履修している心理学の授業では、基本的に4択のマーク式のテストです。記述よりは、難易度は下がると思いますが、範囲がとてつもなく広いので、試験自体の難易度は、とても高いように感じました。日頃からの予習と復習が欠かせません。試験は、2時間のものが多く、試験が始まる前に15分のリーディングタイムという問題を見るだけの時間が与えられます。これは、オーストラリアの試験の特徴だと思います。
最後に、試験が開催される場所なのですが、Deakinでは、主に体育館で行われます。普段、生徒が運動をしている場所に机が山のように並んでいる様子は、凄く斬新でした。試験会場には、必ず学生証と共に、パスポートなどの身分証を持参しなければなりません。持ち込み制限も厳しいです。日本の大学の試験も厳粛に行われますが、それ以上に厳しく管理されており、とても緊迫感を感じました。こちらの大学では、テストがそれほど大きな重みを持つということの表れだと思います。
(試験会場の体育館 。多数の椅子と机)
<②メルボルンは、知の宝庫‼︎>
メルボルンの冬の大きな特徴として、とにかく良く雨が降ります。1週間ずっと雨だということもありました。そんな時は、外出したくなくなるのですが、メルボルンには、この季節にもってこいの、館内で観光を楽しめる、文化的な観光地がとても多いです。メルボルン博物館、水族館、戦争慰霊館、王立展示館などを代表とする建造物が数多く存在します。私は、恥ずかしながら文化的な知識が豊富ではないので、博識な人が感じることのできる魅力を全て感じ取ることは、できませんが、そんな私でも、十分に楽しむことができるくらい、とても景色・造形・作品が美しいです。建造物の中を散歩しているだけでも、とても気持ちが良く、文化的な好奇心も湧いてきます。メルボルンに来るまでは、文化や美術などには、全く興味がなかったのですが、これらの場所を訪れることで、無知でいることは、損なことだと強く思う様になりました。知識があればあるほど、楽しみは増えますし、価値観も広がっていくと思います。
メルボルンの観光地は、学生に対して凄く良心的です。例えば、メルボルン博物館では、通常の入場券が14ドルするところ、学生証を提示することで、無料で入場することができます。その他の観光地も、必ずと言って良いほど、Concession<学割>を受けることができます。美術館は、規模がとても大きく展示物も多いのにも関わらず、全ての観光客が無料で閲覧することができます。メルボルンは、学生に対して、学業だけでなく、文化的な知識の習得を促すために、このような試みをしているのではないかと私は思っています。このような貴重な環境にいることができているので、これからの留学生活で思う存分、文化的な教養を身につけたいと思います。

<ビクトリア美術館>          <王立展示館>                  <戦争慰霊館>

<メルボルン博物館>