9月号「現地の学生、友人について」
今月号は現地の学生、友人についてレポートするわけですが、真っ先に思い浮かんだことは彼らが大人びているということです。オーストラリアの大学は17歳から入学することができるので、一年生の多くは入学年に18歳をむかえます。そのため一緒に勉学に励む同志たちはほとんどが年下で、年齢を聞いたときには外見やしっかりとした物腰とのギャップに驚きました。現地の友人の幾人かは学生をした・する人もいます。
学生の年齢に話を移すと、日本の大学に比べて現地の大学は年齢層が厚いことも特徴的です。40、50、60代の学生や子供連れの学生もいます。マードック大学には約90の国と地域から学びに来ています。学生のバックグラウンドも多彩です。友人の一人は軍隊に属しており、週に一度訓練を受けています。ところで、学生は大学内で勉強している人だけではありません。オンラインで授業・チュートリアルを受講している通信生(external students)も数多くいます。大学のポータルサイトのコンテンツの豊富さが重要なため、正規学生(internal students)にとっても有益なものとなっています。
自由テーマ「オーストラリア農場体験」
先月(9月)の末日からの三日間、大学のクリスチャンサークルMurdoch Christian Unitedが企画したFarm Campに参加してきました。パース市内から北に約300km離れたCarnamahという場所にある農家の方にお世話になりました。このキャンプ中に数多くの初体験をしました。まず、羊小屋の一角で寝泊まりしたことです。初めは鼻につくにおいと羊の絶え間ない鳴き声に戸惑いましたが、人間の適応能力は不思議なもので、後には気にならなくなりました。シャワーがないので、髪を3日間洗わなかったことも初めてでした。
オーストラリアの自然の豊かさ、スケールの大きさには本当に驚きました。広大な土地に金色に輝く麦畑が広がっている光景は感慨深く、夜空一面を覆いつくす無数の星とプラネタリウムを凌ぐその綺麗さに圧倒されました。南十字星も見ることができました。トラックの荷台に乗って畑や牧草地を走りぬけたことも思い出に残っています。ほかに、初めて本物の銃で射撃体験をしたことが印象的でした。夜には満点の星空の下、トラックに乗ってうさぎ狩りに出掛けました。農家にとってうさぎは有害な動物なので駆除することがその目的の一つでした。サーチライトを使って探し、スコープでうさぎを狙うスリルを体験しました。