Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2010年9月号 国際文化学部 K.N

1. 試験について

日本の大学と同じように、学生はいくつかのユニットにおいて学期末に試験を受けることを求められます。基本的にユニットをパスするためには授業での成績に関係なく学期末の試験で50%以上を取らなければなりません。個人的な経験ですが、試験では日本のように論述と選択形式の問題があります。新品のノートと問題用紙が1つずつ各学生に配られるため、学生は答えはもちろんのこと問題番号などを全てそれらのノートに書きます。試験はこのような形式のため、だいたいの学生は問題や答案の後にいくらかスペースを残しておき、後からいつでも添削ができるように書き進めます。交換留学生はユニットを決める際、試験の情報をチェックするべきでしょう。例えば、試験の有無、その試験が何%成績に影響するかなどです。いくつかのユニットには試験がありませんが、そのユニットが楽かと言えばそういうわけではないです。試験がない分必ず授業中に課題をこなさなければならないでしょう。

2.余暇の過ごし方

パースには、することがたくさんある、というわけではありませんのであまり書くことがないかもしれないです。ともかく、私が余暇にすることと言えば、友達と遊ぶか、学課のための予習をします。1つ目ですが、これはまあ日本とそう変わったことでも特別なことでもないです。ただし遊ぶ場所はだいたいが誰かの寮やシェアハウス、もしくは出かけるならばシティーになります。勉強についてですが、交換留学生は英語の能力などから勉強に割かなければならない時間が他の学生より多いと思います。そしていくつかの課題(リーディング等)はかなり時間を食います。そのため時間管理の能力がとても大切になり、余暇に課題やリーディングなどを予習してしまうことが後からいくらかの余裕を生むこともあります。

3.エッセーライティングについて

英語で論文を書くことは交換留学生が必ずといって良い程直面するであろう問題の一つです。なぜなら、英語でエッセーを書くことは日本の授業でエッセーを書くことと異なる点がいくつかあるからです。まず、多くのユニットではフォーマットが指定されます。いくつかの基本的項目はほとんどのユニットで一致します。例えば、用紙サイズをA4にする、フォントサイズは11-12ポイント、ダブルスペース、紙の左手に4cm前後の余白などです。2つめのポイントとして、リファレンスがエッセーを書く際とても重要となります。つまり、もし私があるアイデアをエッセーの中で言いたければ、そのアイデアを本の中などから注釈つきで説明しなければなりません。例えば、もし私が「日本は1942年にオーストラリアを攻撃した。」と書きたければそのことが書いてある歴史の本やジャーナルを探し出して、注釈で説明しなければなりません。つまり、2-3文、極端に言えば1行に1回リファレンスがあることもありえます。もちろんですが、ウィキペディアやorg, govなどを除いたランダムなウェブサイトなどは認められないです。そのため、こちらでエッセーを書く際はソースを探す能力がとても重要となります。更に、リファレンスにはいくつかスタイルがあり、授業によって指定されるスタイルも違うので、学生は授業によってスタイルに沿ったリファレンスをしなければならないので注意が必要です。日本のエッセーには私が知る限りこのような確立されたシステムがないので、このリファレンスは慣れるまで難しいことが多いです。最後に、エッセーの構成について書きたいと思います。そもそも、第二言語を使ってエッセーを書くというのはとても難しいものだと思います。そのため、エッセーをうまく構成していくことも時には大変なこととなります。特に交換留学生はほとんどの場合どのように英語でエッセーを書けばいいか知りません。そのためもし可能ならば、交換留学生となる学生はこのようなスキルについて渡航前に最低限の知識をつけていくのがいいと思います。