Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2013年5月号 文学部 T.K

治安・危険を感じたこと、トラブルについて

治安面について、パースはとても安全なほうだと感じています。幸いなことに、日ごろは大学と寮の移動に加え、近くのスーパーに買い物に行くぐらいなので、今のところ私は大きな危険を感じたことがありません。また、大学構内も非常に安全で、日本で日本人の学生が行っていることと同じく、図書館の机の上に自分のパソコンやかばんを置いたまま席を立つ人がほとんどです。さすがに、いくら安全だからといっても保障は100%ではないので、私は貴重品は常に持って席を立つようにはしていますが、海外にいるにも関わらず、本当に日本にいるような治安面での安心感はあります。

またマードック大学の学生であれば利用できるセキュリティーのシステムがあり、例えば図書館で夜遅くまで勉強していて、帰り道を一人で帰らないといけない場合、セキュリティーに電話すればセキュリティーの人が図書館まで来てくれて、私達の住んでいる寮まで歩いて一緒に帰ってくれます。また、先日私はパースシティからの帰り道で最寄り駅から大学までの最終バスに乗り遅れてしまった時も、セキュリティーのひとが車で迎えに来てくれました。最寄り駅から大学までは歩いても15分ですが、女の子の友達だけだったのと無料だとその友達が教えてくれたため、セキュリティーの人に来てもらいました。

しかしながら、当たり前のことだとは思いますが、夜にパースシティやフリーマントルなど大きな町に出かけたりすると酔っ払いの人いたりするので、安全とはいえません。これは日本でも同じことなので、危機管理をきちんと行えば、パースでは心配することなく快適な生活を送れると感じています。

 

留学までの準備について

今回は留学に行くまでの準備期間でもう少し勉強しておいた方が良かったと思う点をいくつか紹介したいと思います。

まず、アカデミックライティングについて。授業によって異なりますが、だいたい1つの授業で課されるエッセイの数は合計で2つ、first year student向けの授業だと1500~2000字のエッセイを提出しなければなりません。他の授業と比べると長くはないですが、決して簡単なものではなく、とても大変です。こちらに来てTLC121というアカデミックライティングの授業を取っていて、とても役立っていますが、他の授業と同時進行なのと、他の授業と比べてこの授業の始まる時期が遅いため、この授業から得る知識をあてにして他の授業のエッセイを書くことができるわけではありません。そのため日本でのアカデミックライティングの勉強はとても大切です。私は何度かIELTSを受験した経験があったため、基本となる単語や構成などは少し知識があり、こちらにきてそれらが役立ってはいますが、まだまだ十分といえるには程遠い上に毎回エッセイ課題には苦労しています。そのためTOFLE-ITPで交換留学を合格した人には特に、アカデミックライティングの勉強に重点を置くことをお勧めします。また、余裕があれば引用文献の書き方なども勉強しておくと、とてもこちらに来てから楽だと思います。マードック大学では、“誰かの論文やジャーナルなどを正しく、決められた表記方法で引用する”ということにとても厳しく、日本のエッセイではあまり重視しない点ですが、Plagiarismは重要なエッセイの評価ポイントです。

次にスピーキング・リスニングについて。こちらに来て日常生活ではカジュアルな英語・単語(スラングなど)を会話で聞き、授業ではアカデミックな英語を使うため、幅広い語彙量に加え人によって違うアクセントを聞きとるのは本当に苦労しています。このポイントは様々な英語が飛び交う環境に慣れるというのが大切ですが、日本にいる間にABC NEWSなどオーストラリアの英語に慣れるとともにフォーマルな英語を聞く事が大切です。また、実際に英語で話す・何かを説明するという練習もとても大切だったなと感じています。しかし、龍谷大学には様々な国からの留学生がいるため、いろいろな国籍の学生と友達になり、ときどき言語交換の機会を持つのがとても有効的ではないかなと考えています。交換留学に際して、準備をしすぎるということは絶対にないので、幅広く英語に対して準備してから渡豪することが大切だったと痛感しています。