Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2014年4月号 経済学部 S.F

ー授業についてー

私は現在3つの講義を受講しています。交換留学生は最大で4つの講義を受講することができます。授業数を見ただけでは一見楽そうに見受けられます。しかし、1つの講義に対する予習復習の量や講義時間、さらには講義数が日本の大学とは大きく違います。

予習復習の量ですが、一つの講義ごとに毎週10時間ほどの勉強が必要です。この10時間という設定はネイティブ向けのものであるため、語学力で劣れば劣るほど時間がかかることになります。リーディングやオンラインテストが主になってきます。そのほかには毎週1000words前後の課題が一つ二つ出題されるので、常に何かに追われている状態になります。

龍谷大学では1講義の時間が90分と定められています。しかし、マードック大学では講義によって変動してきます。短い講義は1時間で終わりますが、長いものでは3時間ぶっ通しでのディスカッションの講義もあります。そのために、受講している講義数以上に勉強時間が長く感じます。更に3時間のディスカッションをするということはそれだけの準備が必要になってくるので、予習時間の長さにも影響しています。

講義数が違う。ということをイメージすることが難しいと思います。マードック大学では1種類の単位の中にlectureと呼ばれる講義形式の授業。tutorialと呼ばれる少人数性でのディスカッションが主になる授業の二つが含まれています。そのために1つのユニット(日本でいう1授業ようなもの)の単位を取るためには週に2〜3回講義に出席しなければなりません。

全体を通してlectureについていくことは日本でしっかりと勉強していれば難しくありませんが、tutorialについていくことが日本人交換留学生にとっての課題になると思います。ネイティブの学生のディスカッションスピードについていく必要があるため、言う事を考えている間に話題が変わってしまう事はよくあります。

 

ー生活上での困難についてー

日本人交換留学生は全員大学付属の寮に住む事になります。寮といっても普通のマンションのようなもので、キッチンとバスルームを共有している以外は一人暮らしの家とさほど変わりません。食事もついていないので自炊する必要があります。外食ですごそうと考える人もいるかもしれませんが、あまりおすすめできません。大学周辺に食事処はあまりない上に1食で20$は支払う必要があります。日本で料理をしない人にとっては食事が大きな壁となってくるかもしれません。

もう一つ、私が一番の問題だと感じるものが営業時間です。日本では24時間のコンビニやスーパーが至ところにあります。しかし、パースのスーパーは夜21時には全て閉まりますし、日本のようなコンビニはありません。土日祝はほとんどの店が営業をしていなく、スーパーも11時〜17時しかあいていません。日本人と仕事観が大きく違うので、閉店時間少し前にはお店がしまっていたりもします。一方では働くということと人生のバランスがとれているのでしょうが、私たち日本人にとっては非常に不便に感じる部分ではないかと思います。