この留学を振り返って
10ヶ月のオンライン留学は、実際に留学をすることと比べたら現地の学生と交流したり、現地の雰囲気を感じたりすることは難しかったところはどうしてもありました。そのため、授業内容や課題の内容がわからなくても、友達に相談しにくかったり、先生に聞くにしてもアポイントメントを取ってからteamsなどのオンライン通話の機能を用いて質問しなければならなかったりするため、質問したい資料の共有など一つ一つ時間がかかってしまい、苦労することは多くありました。しかし反対に他の人に簡単に質問ができないため、授業はいつも以上に気を張って受けることができるなど、勉強の集中度はとても上がりました。また授業については日本で受ける授業と比べて予習と復習の量がとても多く、日々予習のリーディングと、授業終わりの課題で追われる毎日でした。しかし、大変だった分、課題自体がインプットだけのものではなくアウトプットしなければならないものが多くあったため、知識がとても定着しやすかったとともに、学外でそのトピックに触れた際、うる覚えではないためしっかりと学んだことをシェアしたり、アイデアの手助けとなることが多くありました。特に観光学の授業で課せられたフィールドワークは、実際に一人で旅し、現地の方や観光客など多くの方にインタビューをしたり、観光協会に問い合わせたりするなど、いち観光客としてする旅行では得られない多くの学びや人との繋がりを得ることができました。そして何より、今回の留学を通して印象的で忘れられないのは、マードックの大学にSupport for academic learning というレポートなどの書き方や添削を行ってくれる サポートシステムがありそこで出会ったフィリップという方です。彼がいない留学生活は想像できないほど、私の留学生活を本当に支えてくれました。時には週末のお休みの日まで、一緒に課題をサポートしてくれたり、気づけば3時間も打っ通しで付き合ってくれたりすることもありました。こんな素敵な先生に出会えただけで、今回留学をした甲斐があったと思えるほどの出会いでした。現地へ留学できず悔しい思いもしましたが、その代わりに京都でシェアハウスに住む決断ができたり、海外の授業を受けながらも、就職活動や他のプロジェクトに参加したりして、すごく貴重な経験もたくさんできたので、とても充実した楽しい10ヶ月間を過ごすことができました。
留学経験をどのように活かすか
上記で述べたとおりオンライン留学の予習と復習の量が尋常ではなかった上に、アルバイトや学生団体の活動など、学業以外の活動も多くあったため、それらを上手く管理するスケジュール管理能力がとても高まりました。また、分からないことをすぐに友達に聞けるような環境ではなかったため、しっかり大学が提供しているサポートシステムを使ったり、先生にEメールを送るなど、一見手間のように見えることを多くしました。これらは中々、厳しい留学生活を経らない限りはできなかったことだと思うので、是非残りの学生生活や社会人になってからも続けたいと思っております。また来年からサステナブルツーリズムを推進しているインバウンドの旅行関係のお仕事に携わるため、今回取ったサステナビリティや観光学の授業はまさに仕事に活かせる内容でとてもわくわくしてしています。どうしても企業の考えるサステナビリティや推進したい観光は、本来地球や現地の人にとって本当にいいものであるとは限らないと思います。なのでその利益重視となってしまいがちな企業の方向性に飲み込まれないよう、しっかりと今回学んだことを活かし、本当のサステナビリティや観光客だけでなく、現地の人も喜ぶような観光を推進していきたいです。