①授業紹介
秋セメスターではCulture, Identity and Traditions in Sweden という30単位のコースを履修しています。前セメスターでは、1つ7.5クレジットのクラスを4つ選び30単位で履修していました。今回は、パッケージみたいな感じで、スウェーデンの歴史と宗教、Swedish landscape, スウェーデンの音楽と芸術、そして最後にfinal project があります。上で述べた3つの関するクラスをそれぞれ1ヶ月ごとに履修して、最後の1ヶ月はその3つの授業から学んだことを(主にスウェーデンの事を題材に)プレゼンテーションと最終レポートを提出する形になります。9月に履修していた授業はThe Swedish Landscapeという授業で地学、歴史を交えてスウェーデンの景色の変化を勉強しました。スウェーデンの国全体の面積は日本の面積の1.3倍あるのにも関わらず、人口は東京の人口よりも300万人少ないので、歴史の観点からしても地学の観点からしても人口密度がヨーロッパの主要都市や日本に比べて異常に低いです。そのため封建制度(中世時代、日本で言うと鎌倉時代のときの土地を介した上下関係)が他の国とは全然違ったり、地学的視点から言うとスウェーデンは川と石がとても多いので農業の方法が違ったりと面白かったです。現在は、History and Religion in Sweden と言う授業を履修しており、バイキングの先祖や北欧神話、現在のスウェーデンに至るまでの宗教の在り方や歴史を学んでいます。その後にMusic and Art in Sweden という授業を履修しており、音楽とアートは特に好きなのでどんな授業になるのか特に楽しみです。
②自由テーマ
きっと他の留学生はハロウィンの思い出を書くと思うので、私は友達のスウェーデンおばあちゃん家に行った話を書こうと思います。私の日本人の友達が仲良くしているマーギットというスウェーデン人のおばあちゃんがいて、彼女の家に日本人2人お呼ばれして、みんなでフィカをしました。彼女の家はレコード、本、アートでありふれていて、ピアノもレコードプレイヤーも素敵な雑貨も沢山あって着いた時から私はずっと「夢みたい!素敵すぎる!」と連呼していました。残念ながら私はスウェーデン語は全く話せないし、読めないので、スウェーデン語を勉強していたらこの家にある本が読めたのかと悔しくなりました。スウェーデンで10ヶ月生活してきて皆本当に難なく英語を話すので、スウェーデン語を勉強しないとと思う機会が本当にありませんが、10ヶ月の生活であんなに勉強しておけばよかったと感じた瞬間はあの時が初めてでした。おばあちゃんに昔のスウェーデンのことを聞くと昔の地図をひっぱってきて鉛筆でいろんな印がしてある地図を見ながら色々説明してくれたり、スウェーデンの文化や歴史を聞くとスウェーデン百科事典を出してきて教えてくれたりしました。昔ながらの素敵なキッチンに食糧庫があったり、古いものを大切にして暮らしている様は、今や携帯がなかったら生きにくくなってきている社会や新しいものを速いスピードで追いかけ続けている世の中に嫌気が差すような気になりました。
最近、スウェーデンでの暮らしの中や、出会う人たちの話の中で自分の人生について考えさせられます。『自分の人生』というと途方もなく病んでしまいそうですが、そうではなくて、自分が将来どんな風に住んでいたいのかとか、本当に自分にとって優先したいものや生活の中で大切にしたいものってなんだろうと考えることが多くなったように思います。日本の忙しい生活の中で考えると洞窟を作れそうですが、ベクショーのゆっくりした時間の流れだとちょっと病むくらいで済むし、いつでも話せる友達がいるので恵まれているなと思いながら色々考えています。ここベクショーで生活していることによって自分の物事を図るものさしや、人生の選択肢の例が増えたことは自分にとって英語が話せるようになる事よりももっと大きい利益だなと思っています。
おばあちゃんの家で見た本や雑貨、ミシンなど