①カルチャーショックについて
やはり何と言っても、DB=ドイツの電車についてであろう。日本からドイツに留学する多くの学生たちは口を揃えて言うに違いない。それほど日本の電車に慣れている人々にとって、ドイツの電車はストレスを非常に感じる。ドイツ留学滞在一年となったが、今だに慣れず、日本の鉄道が羨ましい限りである。他にも、日本では新幹線や長距離列車内での食事は比較的普通であり、普通の特急や快速などの電車内での食事はあまり好まれない印象があるが、ドイツではどの電車によっても飲食可能なため、電車内の清潔感はなく、匂いがひどい時もある。清掃が行き届いた日本の電車と違って、初めはかなり衝撃的であった。これだけで終わるのならば、文化的違いであるのではないかと考えられるのだが、一番大きなショックを受けたのは、遅延や電車の運休が多いことである。気候により電車などの運休が発生することに関しては、致し方ないと考えられるが、特に理由もなくDBは運休するため、幾度となく苦しめられた。親がドイツに来独した際、行き先に向かう電車が運休になり、旅行を中断せざるをえなかった。他にも、私は大学の寮に住んでいるのだが、キッチンやお風呂場は共有スペースであるため、文化的違いにより、多くのストレスを感じた。共有スペースであるにも関わらず、使用方法が汚く、自分が使用する際に気になるところがあるため、料理を始める前に、キッチンの掃除をしなければならないこともあった。集約すると日本の感覚でいることは、多くのストレスを抱えると感じた。
②ドイツのクリスマスと年末年始について
ドイツのクリスマスと年末年始の過ごし方は日本と異なる。はじめに、クリスマスについて、日本では恋人や友達などと過ごす人が多いなか、ドイツではクリスマス休暇があり、もちろん学校やお店までも休みになり、一人ぐらしをしている人の多くは実家に帰る特徴がある。アドベントカレンダーが薬局、スーパー、ショッピングモールなどで売り出され、多くの人が購入し、クリスマスに向けて準備をする。ドイツ人も含めてヨーロッパの人々は、クリスマスというイベントに重きを置いている。他にも、12月から蝋燭を灯すことも、文化の一つである。スーパーには、クリスマス限定のお菓子が販売され、一ヶ月前から準備をするため、本格的なクリスマスを体験できる。また、ドイツの各地でクリスマスマーケットが開催される。そのため、多くの留学生やヨーロッパ各国の人々が主要都市のクリスマスマーケットに訪れ、12月が色鮮やかになり、感銘を受けた。
次に、ドイツの年末年始について、年末年始はクリスマスと違って、友達などで集まりパーティーをし、新年を迎えた瞬間に爆竹や打ち上げ花火を打ち上げる特徴ある。日本と唯一似ているところは、お店が閉まることである。日本より年末年始はあっさり終わり、過ぎたら終わりという印象を感じた。もちろんのこと、初詣などはない。個人的には日本の年末年始が恋しい。
日本とドイツでは、クリスマスと年末年始の重要差が逆転していることがわかった。ドイツで開催されるクリスマスマーケットは、唯一無二であると感じた。