この留学を振り返って
留学前から、振り返ると、本当にたくさんのことがありました。留学前は、不安ばかりが積み重なり眠れない日がありました。また、留学準備や手続き関連は非常に時間がかかり、挫折しそうになったことも何度もありました。留学中は、ホームシックになったり、言語の壁により自分の思いをなかなか相手に伝えることができずもどかしい気持ちになったり、カルチャーショックも何度も経験しました。しかし、高校時代からの夢だった留学をフィンランドで叶えられてほんとうによかったです。ヨエンスーはフィンランドの中でも、特に田舎で小さな街ですが、だからこそ人と人との繋がりが大切だと思いました。放課後は、各国の友達を招待して、各自で自国のご飯を作って持ち寄るホームパーティーやピクニックを開催したり、ジムやスポーツクラブ、ボードゲームやカードゲームをして遊びました。また、フィンランドはサウナが有名なので、何度もサウナに訪れたり、友達と半泣きになりながら、夜通し図書館に篭り、課題をしました。こういった何気ない日々の日常生活がとても楽しかったです。ヨエンスーは、旅行の観光地としては全く知られておらず、旅行目的としてヨエンスーに訪れる方はいないと思いますが、そういった地で暮らすからこそ、ローカルな人にしか堪能することのできない、ヨエンスーの魅力を感じることができたと思います。
事前に、留学中にやりたいことをリストアップして渡航しました。全て叶えることができ、日本に着いた際は、「留学を全力でやり切った、やりとげた」という気持ちでいっぱいでした。帰国して時間が経過した今、留学中の写真を見返しては余韻に浸り、留学中に出会った友達と電話をしたりと、国籍や住んでいる場所は違えど、友達と一生の関係を築くことができました。留学は、いろいろな苦労も経験しましたが、私の人生にとって、ほんとうにかけがえのない人生の宝物になりました。留学を通して私の人生観は180°変わったと思います。
留学経験をどのように活かすか
この留学を通して培われた力はたくさんあります。留学を目指される方の多くは、「語学力の向上」が一番の目標だと思います。私も渡航前と比較して特に、スピーキング力とリスニング力が伸びました。しかし語学力以上に、チャレンジ精神やコミュニケーション力、自分に対する自信、生きるためのたくましさなど人間としてのスキルも培うことができました。このスキルは、今後の自分の人生に活かしたいです。
この留学は私一人の力では、絶対に成し遂げることはできませんでした。留学前の手続きでは、留学サポートセンターの方にお世話になりました。また、留学中は、日本にいる家族や友達から、たくさんメッセージ、電話や日本食も調達してもらいました。フィンランドで出会った友達とも楽しい時だけでなく辛い時もたくさんの時間を共有し、支えあいながら、留学生活を送っていました。改めて、多くの人が私を支えてくださっていたことに気づきました。皆様、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。次は、私が龍谷大学に来ている留学生とたくさん交流しながら、サポートできることは全力で助けます。
いま、ウクライナとロシアの戦争により、世の中は張り詰めた現状にあります。しかし、様々な国の友達と関わることで、一層平和や差別について考えさせられました。まだどのような形で平和に貢献できるかはわかりませんが、少しでも声を上げることができればと思います。