Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2024年10月号 経営学部 K.K

①環境について(大学施設/サービス/住居/街並み等)

今回は主に住居についてお伝えしようと思います。リネウス大学では自分で住居を探す必要はなく、大学側が住居の準備をしてくれます。システム上EU圏以外からの留学生はキャンパスから少し離れたVallgatanという寮に住むことになります。寮ではキッチンや調理器具、洗濯機と乾燥機等は共同でトイレとシャワーは個人の部屋にあります。冷蔵庫は小さいですが自分専用のものがあり、冷凍庫と棚は共同で使うことになります。ただ私の場合、寮に入った時には既に先に入寮した人たちが棚や冷凍庫を使っている状態で、私が比較的遅くスウェーデンに到着したこともあり、使えるスペースはほとんど残っていませんでした。また15人で一緒に生活をしていたためキッチンや洗濯機は常に混雑していてなかなか使えませんでした。さらに15人のフロアメイトのうち11人は日本人で、寮での国際交流を楽しみにしていた私にとっては少し残念でした。初めのうちは我慢しながら生活していたのですが、このままの状態で10か月を過ごすのはせっかくの留学生活がもったいないと思い、リネウス大学のオフィスに連絡を取って寮を変更することにしました。現在は以前住んでいた寮のすぐ隣にある、同じくリネウス大学の管轄内の寮に2人のドイツ人と一緒に住んでいます。基本的な設備は一緒ですが建物が新しいため全体的に綺麗です。洗濯は予約制で共有の冷蔵庫やキッチンも人数が少ないのでいつでも自由に使用できます。2人のフロアメイトとも会ったときには授業のことを話したりして、今では引っ越してよかったと感じています。

寮に関しては、どのフロアにどのような人と住むかを指定することは難しいのではないかと思います。私が住んでいたフロアは日本人が多かったですが、友達のフロアの日本人はその子1人のみでした。また、フロアによっては生活に支障をきたすほどキッチンが汚なかったり夜遅くまで騒いでいて眠れなかったりということもあるそうです。共同生活をするにあたってはそれぞれが思いやりをもった行動をすることが不可欠ですが、みんな慣れない環境で必死に生きている以上それが難しい場合もあります。しかし、解決できない問題ではないので無理に我慢はせず、困ったときには家族やグローバル教育推進センターの方に相談したり実際に現地の大学に連絡をしてみることをおすすめします。

最初に住んでいた寮        引っ越し先の寮

 

 

②バディプログラムとフレンドファミリープログラム

ここではバディプログラムとフレンドファミリープログラムの制度についてお伝えしようと思います。まずバディプログラムとはリネウス大学の正規の学生が交換留学生のバディとなってスウェーデンでの生活のサポートをしてくれる制度です。これは大学から送られてきたメールから誰でも申請することができ、趣味などからバディとマッチする仕組みになっています。私はガンビア出身の正規学生がバディで、だいたい月に1回くらいのペースで会っています。いつも季節に合わせたイベントを計画してくれてハロウィンの時期にはパンプキンカービングをしたり、今月は隣の町のクリスマスマーケットに一緒に行く予定です。

次にフレンドファミリープログラムについて、この制度はスウェーデンの地域の方が交換留学生にスウェーデンでの文化などを体験させてくれる制度です。留学前の説明ではフレンドファミリーを利用するには現地に到着したあと自分で登録する必要があると説明されていたのですが、私はなぜか留学前に自動的にマッチされていて、フレンドファミリープログラムを代表している方がフレンドマザーでした。この制度を利用している他の日本人の子もなぜか自動的にマッチしていたそうで正直私自身未だに仕組みがよくわかっていません。ただ、オリエンテーションでは到着後でもFacebook等で申請することができると説明がありました。私のフレンドファミリーはこれまでにも多くの日本人留学生を受け入れてきた方で、BBQやキャンドル作り、アイスホッケーを観に行ったりファミリーの家でスウェーデン料理を食べたりして毎週のように会っています。しかし現在フレンドファミリーとして留学生を受け入れる地域の方が少なくなっているようで私の周りにはフレンドファミリープログラムを利用できていない人もいるようです。個人的にフレンドファミリーの制度は留学生活を大きく充実させてくれるものだと思うので興味があればぜひ申請してみてください。

パンプキンカービング           アイスホッケーの試合