1. 留学を振り返って
私はこの留学を通じて本当にさまざまな経験を得ることができたと思います。英語で現地の学生と共に授業を受けることや、遊びに行くことはもちろんですが、中でも、文化や常識が全く異なる国で自分が快適に生活できるように考えて行動するという経験は、日本での生活では得ることのできないものだったと感じます。現地に到着した最初の頃は、英語やコミュニケーションスタイルの違いに始まり、細かいところだと交通機関や居住環境など、日本という国で暮らすことの快適さを強く感じ、ストレスを抱えた時期もありました。しかし、できるだけイベントに参加したり現地の友人を作っていく中で徐々にその環境に順応することができました。それでも、自分が本当に慣れてきたと感じたのは現地到着から4ヶ月ほど経過し、1学期目を終えた頃でした。これから交換留学を目指している方々にアドバイスがあるとすれば、できるだけ英語を用いた会話力を上げておくことで、より短い期間で新たな環境に順応することができると思います。生活に慣れ、不便さを感じないようになってからは、さまざまな人との交流によって文化の多様性に触れることができたり、日本では感じたことのない熱量を人々から感じることができ、とても良い経験になりました。やはり海外で一人で生活するという経験はそう簡単に得られるものではないので、少しでも交換留学に興味がある方には、ぜひ挑戦してほしいと思います。
2. 留学経験をどのように活かすか
まずは、今回の留学経験で単純なリーディング能力やリスニング能力だけでなく、多くの人と関わることによって、自分の考えや気持ちを相手に正確にとどけるための英語能力を伸ばすことができました。この点は、将来の自分の生活や仕事においてとても役に立つと考えます。また、日本語で会話をする際にも相手にとって伝わりやすい表現や単語選びをするという考え方は役に立つと思います。さらに、今回の経験で得ることができた「視野を広く持つ」という考え方は、物事を判断するときに、自分が知っている範囲だけでなく、それ以外にもさまざまな可能性があるということを理解することができたので、自分の将来を考える上でより多くの選択肢を持つ上で大事になってくると思います。個人的に最も教訓となっているのが、「自分の意見を持ち、主張する」という姿勢です。日本のコミュニケーションスタイルがこの真逆の性質を持っていることもあり、留学生活の最初の頃は、このスタイルにうまく順応できずに不利益を被る場面がありましたが、これを意識し、実践するようになってからは自分にとって快適な生活環境を作ることができました。言葉を変えると、「自分の芯を持ち、良くも悪くも影響されすぎない」力と言えると思います。この考え方は自分の将来において、乱雑な情報に惑わされずに自分が納得のいく選択をすることに活かせると思います。