①治安、危険を感じたことについて
韓国での生活を通じて、治安面で危険を感じたことは今のところありません。特にソウル市内は夜遅くでも人通りが多く、街灯や防犯カメラも整備されているため、深夜に一人で帰宅する際も大きな不安を感じることなく出歩くことができます。もちろん夜遅くに一人で行動することは避けた方が良いですが、近くのコンビニぐらいなら問題はありません。
しかし、いくつか注意が必要だと感じる場面もあります。梨泰院や弘大などの繁華街では深夜になると酔った人が騒いだり、こちらに話しかけてきたりすることがあるため充分な警戒が必要です。また、光化門広場や鐘路のオフィス街周辺ではデモがしばしばあり、現場は騒がしく緊張感のある雰囲気になります。暴力的な状況に発展することはありませんが、日本と韓国の国交の不安定さを考えると、興味本位であっても行くことはおすすめできません。
さらに外国人や若者を対象としたスリの被害がナイトクラブ周辺などで報告されています。そのため私はナイトクラブ周辺では常に身の回りを警戒し、持ち物から目を離さないようにしています。特にスマートフォンをトイレに置きっぱなしにするケースが多いため忘れ物・落とし物には注意が必要です。
総じて、韓国は比較的安全に暮らせる国ですがソウルの中心部は人の多さから犯罪率も幾分か多い傾向にあり、油断せずに慎重な行動を心がけることが大切だと実感しています。
光化門丁字路前
②ソウルの道路事情
韓国での生活の中で、道路事情について驚いたことが主に二点ありました。一つ目は車の運転マナーの違いです。街を歩けば信号が赤に変わった直後に車が交差点へ突入してくる場面を何度も目にします。日本では「黄色が見えたら減速する」というのが一般的ですが、ソウルでは「黄色はまだいける」という感覚が少なからず存在するようです。留学生は車を運転することがないので直接的には関係ありませんが、割り込みや追い越しもかなりアグレッシブで、バスやタクシーに乗っているこちらがヒヤヒヤします。
二つ目は自転車の速さです。韓国では自転車が歩道をかなりの速度で走行していることが多く、油断しているとすぐそばを猛スピードで通り過ぎていくため歩行者としてはかなり緊張感があります。特に夜間は視界も悪くなるためより一層の注意が必要です。また、自分が自転車に乗るときも注意が必要です。韓国は日本と異なり右側通行であるため、自転車に乗るときも逆の感覚で運転しなければなりません。最初は交差点の曲がり方や車との距離感に戸惑いましたが、少しずつ慣れていきました。ただし油断すると道路の左側を走っていたということもあったので注意深く行動する必要があります。
韓国での道路事情は日本とは異なる面が多く、歩行者としても自転車利用者としても常に周りを観察しながら行動することが大切だと考えました。
興仁之門十字路前