Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

エトヴェシュ・ロラーンド大学
2026年 2月号 政策学部 S.T

ハンガリーにおける大学試験制度の実態と学習の課題

1. 試験形式と単位取得の条件

ELTE(エトヴェシュ・ロラーンド大学)における試験は、2〜3回の中間試験と、学期末の最終試験によって構成されています。単位取得には非常に明確かつ厳しい基準が設けられています。

  • 中間試験での合格: 中間試験の合計得点率が60%以上であれば、その時点で単位取得が認められます。

  • 最終試験の受験資格: 中間試験の合計が60%に満たない場合、合計得点率が30%以上の学生のみが最終試験を受ける権利を得られます。

  • 最終試験での合格: 最終試験において55%以上のスコアを獲得しなければ、単位を落とすことになります。

2. 日本の大学との難易度の差

日本の大学(龍谷大学)では、試験前日の徹夜による学習でも単位取得が可能でしたが、ELTEではその感覚は通用しません。中間試験で60%以上を取るためには、少なくとも1週間は本気で勉強に取り組む必要があります。
それに加え、私は授業を6個履修しているので、6個すべてに中間テストが1か月ごとにあり、毎日勉強しないと中間テストで点が取れません。

さらに、試験はすべて英語で行われるため、専門用語を英語で理解し、アウトプットしなければなりません。慣れない言語での高いハードルに加え、非常に広範な知識が求められるため、学習の密度は日本の比ではありませんでした。

3. 履修構造の難しさと現在の状況

現在の私の状況は、単位取得の可否が決まる非常に厳しい「瀬戸際」にあります。中間試験の合計得点率は約50%であり、最終試験で合格点を取らなければ単位を逃してしまいます。

この苦戦の要因は、専攻分野が異なる点(政策学部から経済学部経営学科へ)に加え、交換留学生特有の履修構造にあります。ELTEの正規学生であれば、1年目に基礎科目の単位を固め、2年目から応用レベルに進むという段階を踏むことができます。しかし、限られた期間で応用レベルまで学びたい交換留学生の場合、基礎と応用を同時並行で勉強しなければなりません。

土台となる知識が不足している状態で、英語での応用授業を同時並行でこなすことは想像以上に困難でした。これまでの人生で最も熱心に勉強に取り組んだと自負していますが、それでも中間試験だけで合格ラインに達するのは非常にハードルが高いと感じました。

4. 今後の留学生へのアドバイス

今回の経験を通じて、交換留学で自身の専攻とは異なる科目を履修しようと考えている方へ、二つのアドバイスを送りたいと思います。

第一に、当然ながら十分な英語の基礎力をつけておくことです。第二に、留学前にその科目の入門書を少なくとも1冊は読破しておくことです。正規学生のように時間をかけてステップアップできない交換留学生にとって、日本語であらかじめ基礎知識を入れておくことは、応用授業への理解度を支える大きな武器になります。

5. 総括

ELTEでの試験準備は非常に過酷なものでしたが、自分の限界まで机に向かう経験は大きな財産となりました。現在は最終試験に向けて、これまでの学習成果をすべて出し切り、確実に単位を取得できるよう全力を尽くしています。