Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2016年12月号 法学部 Y.K

 

①治安、危険を感じたこと、トラブルについて

 

バルセロナで生活するにおいて、身の危険を感じたようなことはありません。ですがバルセロナは非常に観光地化しており、観光客を狙ったスリや置き引き、ひったくりなどが増えてます。バルセロナ自治大学に留学中の日本人留学生の多くもこれまでにスリの被害にあっています。特に地下鉄や人が多く集まる場所でのスリの被害が多く、またカフェなどで机の上に携帯を置いているときに、集団で絡んできた隙にこっそりと持ち去られるというケースも何人か経験しています。私自身も一度、道で絡まれてカバンから財布をスられそうになったことがあります。特に日本人は狙われやすいようで地下鉄のホームでも日本語での注意アナウンスが流れています。しかし、最低限の注意を心掛けてさえいれば普段の生活には何の問題もありません。また、夜道を一人で歩くことは少々危険に思われます。特に女性にはお勧めできません。

また、バルセロナでは至る所で物乞いに出会います。大抵は目を合わせずに、見ないふりをしていれば問題はありません。しかし、たまに執拗に言い寄ってくる場合もありますが、そういう場合、少しでも優しさを見せるとスリの被害に会う可能性があるので、決して財布を出したりしてはいけません。いかにもホームレスという見た目の人でも、ビジネスホームレスという雇われて物乞いをしているホームレスもいるようです。

 

②クリスマス休暇について

こちらではクリスマス休暇が存在します。大学のクリスマス休暇も12月23日から1月8日までです。今年は12月24日25日が土曜日曜日だったので振替休日として26日が休日となっていました。クリスマスはヨーロッパの人々にとっては家族と過ごす大切な日です。大学の授業が終わると、現地の学生やヨーロッパ圏からの留学生は皆、すぐさま家族のもとへと帰省します。そのため、バルセロナに残っている留学生の多くは日本やアジア圏からの留学生で、長期の旅行に出る人も多いです。自分はクリスマス当日から数日間バレンシアの友人の実家にお邪魔させていただきました。スペインのクリスマスは食べて休んでまた食べるという過ごし方です。友人ももう食べたくないといいながら食べていました。

一方、こちらの年越しは友達や恋人と過ごすというのが一般です。私もバルセロナに残っていた友人たちと過ごしました。日本では大晦日に食べるものといえば年越しそばですが、スペインでは新年を迎えると同時に12粒のブドウを食べる風習があります。新年の12か月の幸運を祈るという意味があるそうです。このブドウを食べる際、テレビ中継される鐘の音に合わせてブドウを食べていくのですが、これがなかなかテンポが速く、12回の鐘が鳴り終ったときには口の中はブドウでいっぱいでした。これらのスペインのクリスマス、年越しを経験してみて、日本の過ごし方と完全に逆さまであるということに気づき、面白く感じます。

Rossejat(Valencia地方の伝統的な家庭料理)

 

友人たちとの年越しパーティー