現地の学生、友達について
私が留学をする前、最も不安に思っていたことは、現地での人間関係でした。ドイツ語や英語に全く自信が無く、友達を作ることは疎か、コミュニケーションをとることもままならないのではないかと、行きの飛行機の中で泣いてしまった程でした。しかし、現地ではバディーをはじめ他の留学生や寮のルームメイト、クラスメイトなど、多くの人と知り合い交流することが出来ました。拙いながらもドイツ語や英語を積極的に用いて自分の意思をしっかり伝えたことで、時間の経過と共に今のような親しい関係を築けたのだと感じています。この1年間、移民の多いドイツにおいて、ドイツ人だけでなくアジアやアメリカ、ヨーロッパ各地の人と交流した経験は、自分の世界を広げると共に日本では絶対に得られない素晴らしい財産を与えてくれました。
大学でタンデムや勉強を一緒に行うだけでなく、互いの家でパーティーや料理をしたり、クラブや買い物に行ったりする時間は、とても有意義であったと思います。このデュースブルク・エッセン大学で私が出会った学生たちは皆、自身の専攻や将来の夢へ意欲的であり、話をしていてとても楽しく、影響も受けました。ドイツと日本の教育システムが大きく異なることもあり、学生の年齢層が幅広かったことも新鮮でした。
この留学を終えても、これから先日本やドイツ、もしくは他の土地で再会したいと思える人達と出会えて、本当に良かったと心から思います。
現地の生活について(スーパーと食料品)
今回は私が普段よく利用しているスーパーと食料品を通して、食生活の面から留学の様子を紹介したいと思います。まず私の住む寮、そして大学の近くにあるスーパー2店舗についてです。
〈EDEKA(エデカ)〉
エデカは、ドイツ全国に展開している大型スーパーチェーンです。私が利用するスーパーの中では最も規模が大きく、品揃えも良いです。食料品はもちろん、洗剤やトイレットペーパーなど最低限の生活必需品も購入することが出来ます。朝の7時から夜の10時まで開店しているので、授業等で遅い時間まで大学に残っていても、帰りがてら寄ることが出来ます。
〈ALDI(アルディ)〉
アルディは、キャンパス・デュースブルクの最も近くにあるディスカウントスーパーです。エデカといった通常のスーパーと比べて、低価格の商品が揃っています。ディスカウントチェーン故、野菜などの新鮮さは落ちますが、その点に気を付けていれば、生活費の節約のための大きな助けになると思います。
また、私が現在使用しているSIMカードは、このアルディで購入したものです。一番安いプランで1か月5ユーロ程になります。私の知る限り、日本人を含む多くの学生がこのアルディのSIMカードを使っています。
次いで、私が普段購入している食料品についてです。
〈Milchreis(ミルヒライス)〉
私は自炊をする際、主食としているもののほとんどがお米です。ドイツにはさまざまな種類のお米が売られていますが、このミルヒライスが、一番日本のお米の味に近いと感じています。価格も500グラム50セント程と低く、パンやパスタが合わない場合の代用に十分なりえると思います。
〈野菜、果物〉
季節や旬によって若干異なりますが、基本どの野菜や果物も年中手に入れることが出来ます。ジャガイモや玉ねぎ、にんじんなどは1キロ当たり約1~2ユーロで、新鮮なトマトやパプリカ、葉物はレタスやキャベツ、ハーブまでもが数多く売られています。私の場合、夏はスイカやメロンを、冬は鍋ものをよく作るので、白菜やネギを度々購入しました。留学中は栄養管理を自分でしなければなりませんが、野菜や果物が安いドイツでは、それほど難しいことではないと感じています。
〈乳製品、卵〉
野菜同様、乳製品も多種多様、かつ安価に手に入れることが出来ます。ヨーグルトやチーズが好きな人は、さまざまな味を楽しむことが出来る良い機会になるでしょう。ドイツの卵は常温で管理され、生食用ではないため食べる際は注意が必要です。日本人留学生の中には卵かけご飯を食べ、おなかを壊してしまった人もいました。
日本とはまるで違ったドイツのスーパー、食文化ですが、工夫次第で快適な生活が送れると実感しています。そして留学の中で自分に合ったスタイルを発見、確立するのが一番大切だと思いました。