日本から持ってきてよかったもの
持ってこなければ生活ができないというようなものは特にありません。生活に必要なものは基本的に周辺のお店でそろえることができます。スリッパや洗濯に使うハンガーなどの小物類も近くのウォルマートで購入して揃えることができました。
ただ、留学に来て最初の1週間ほどは、買い物できる場所がわからなかったり、語学力が足りなかったりで買い物に苦労したので、個人的には少しだけ持ってきていたシャンプーとボディーソープが役に立ちました。洗濯も、やり方や洗剤の買い方がわからなくて(まず洗濯洗剤がどれかわからない)大学について5日後くらいに始めて洗濯機を回したので、少し服を多めに持ってきておいて正解だったなと思いました。先輩には「カバン一つで行って、ほとんど現地で買った。」という方もいらっしゃったので、語学力がしっかりしていれば起こらない問題かもしれないなと思います。逆に自信がなければ、1週間過ごせる程度の荷物を持って行っておくと安心かもしれません。
また、私にとって盲点だったのはCDが聞けなかったことでした。授業で使用する教科書には音声が収録されているCDがついており、听力(リスニング)以外の授業でも使用されます。私は予・復習の際にそれを活用したかったのですが、CDプレイヤーはもちろん持ってきていませんでしたし、持ってきていたノートパソコンにはCDを入れるところがなかったので音声を聞くことができませんでした。聞けるのと聞けないのとでは勉強の効率が大きく違うので、いろいろお店を回ってCDプレイヤーなどを探したのですが見つけられず、結局私は日本からCDの読み取り機を送ってもらいました。ただ、今思えばクラスメイトにデータをもらうなどの対処法もあったなと思います。
金盾(グレート・ファイアーウォール)について
中国では世界で使用されているネット上の様々なサービスに対して接続制限がかけられており、GoogleやLINEを日本と同じように使用することができません。理由としては、中国政府が「金盾(グレート・ファイアーウォール)」というシステムを使って中国全土のインターネットを検閲しているからだそうで、初めて聞いたときはとても驚きました。
Googleが使用できないので、Googleが提供しているサービス(GmailやGoogleMAP、Youtube等)ももちろん使えません。その他、LINE・Facebook・Twitter・Instagram・Yahooの検索エンジンなど、私たちが普段特に頻繁に使うサービスが使えなくなっています。
では、現地の方がどのようにしてインターネットを使用しているかというと、だいたいのサービスに中国版のものが存在しており、それらが使用されています。例えば、検索エンジンは百度(バイドゥ)というものが使われていますし、LINEの代わりに微信(Wechat)、Twitterの代わりに微博(ウェイボー)などといったものが存在します。また、Amazonを使ったネットショッピングは中国国内でも使用できるのですが、淘宝(タオバオ)や京东(ジンドン)などの中国製のサービスのほうが圧倒的にメジャーです。
私もクラスメイトや先生との連絡には微信を使用しています。細かな違いはあれど機能はLINEとほとんど同じなので慣れてしまえば問題はありません。留学生のほとんどが微信を利用しており、タイムラインに日記を投稿している学生も多いので、留学中の過ごし方やより日常的な会話表現の参考になったり、会話のネタになったりもします。日本でも使用できるので、両親にもダウンロードしてもらって連絡や無料通話などに使用しています。
また私は留学を通じて、暇なときや勉強の合間についつい見てしまうTwitterや検索エンジンが中国版のものに置き換わるのは、留学生にとっては良いことかもしれないなと感じています。語学の勉強になることはもちろん、リアルタイムで現地の情報に触れることができるで、日本で得られる情報とのギャップや中国国内でのリアルな反応を感じることができます。これは私が留学に行きたかった理由にマッチする状況で、とても貴重な体験なので嬉しく思っています。
今回、本当はVPNについて取り上げようと思って書き始めたのですが、前置きがとても長くなってしまったので次回に繰り下げようと思います。