Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2019年12月号 国際学部 T.M

治安、危険を感じたこと、トラブルについて

    今月は私がリネウス大学に留学してから感じた危険について記述します。スウェーデンは比較的治安がよい国として知られており、実際のところ私は身の危険を感じたことはありません。しかし大学が位置しているヴェクショーを出ると海外ということもありあまり治安がよいとは言えません。今回は私の友人などから聞いた話をまとめたいと思います。大学キャンパス内ではあまり治安が悪いことはありませんが、寮の中などは時折治安が悪いことがあります。寮は電子キーを使用しないと入ることができず、基本的に安全ですが、パーティーなどがある際はドアが開けっぱなしにされていることなどがあり、不用心であると感じました。また、キャンパスから少し離れた場所にある寮に住んでいる友人の話によると、近所の高校生が寮に入ってきて食材などを盗まれるという被害があるそうです。このようにリネウス大学付近では治安が日本のようによいとは言えませんが身の危険を感じるほどではありません。その理由としてはアルコール類の販売規制があるからだと感じました。スウェーデンではアルコール度3.5%より高い酒類は国営酒場でしか販売しておらず、その酒場も夕方には閉店するため日本に比べ酒類を入手するのが容易ではないと感じました。これらの理由からスウェーデン、特にリネウス大学付近は治安が比較的よく、留学するにはよい地域だと思います。

 

環境問題に対する意識の差

    今月号におけるフリーテーマではスウェーデンと日本における環境意識の差について簡単に記述します。北欧諸国、特にスウェーデンは人々が日本に比べ環境問題を深刻に捉えており、その点では優れていると言われています。実際、私がスウェーデンに位置するリネウス大学に留学を決めた理由の一つでもあります。留学が始まってからの4ヶ月ほどで私が感じた環境意識の高さを感じられる点について説明します。

    最初の点としては野外におけるゴミ箱の数と分別回収の徹底です。日本に住んでいると街の至る所にゴミ箱があり街がきれいに保たれていると感じられると思います。それはここヴェクショーでも同じことです。しかし日本のものと比べるとヴェクショーのゴミ箱は分別の種類がとても豊富であると感じました。下に画像を添付しますが生ゴミ、紙ゴミ、プラゴミ、ガラス、カン類など様々な種類があることが分かると思います。また、私の学生寮においてもゴミの分別は厳しく画像のように複数の種類に分けて破棄する必要があります。

     2つめの点としてはスーパー、ファストフード店における環境問題に対する取り組みです。近年大量のプラスチックゴミが深刻な問題となっており二本田はレジ袋の有料化などが進められてきました。それはヴェクショーでも同じことですが大きな違いがあります。スーパーマーケットにおいてレジ袋を購入しようとすると日本で見るようなものではなく、デザイン性や耐久性に優れた再利用しやすい袋が販売されています。少し値は張りますが現地の人々はこのようなものを繰り返し使用しておりとてもエコであると感じました。これらが留学生活で感じた環境意識の高さを表す要因です。留学する際にはそれぞれの国の特徴を頭に入れてその現状や要因を考えてみるのも面白いと思います。