・授業紹介②
後期に履修している科目は日本語と英語のみです。まず日本語ですが、前期と同じように日本語を学ぶ学生を手伝うモニターとして参加させていただいています。授業日は月曜日と木曜日のお昼から2時間程度です。前期は2年生と3年生の日本語のクラスでしたが、後期は4年生のクラスになりました。
授業内容は前期のものとほとんど変わらず、文法と教科書の本文を中心に授業が進められています。少し違う点は、4年生の方がやや作文の課題が多く、その添削をしたり、その作文の内容に関する質問をしたりすることがあるだけだと思います。教科書については、3年生と同じものを使っています。さらに4年生は3年生よりも日本語を理解している人が多いため、3年生のお手伝いをしていたときと比べると内容はやや容易に感じます。自分の語学力が前期よりも向上していることや、日本語を教えるノウハウがある程度身についたことが影響しているのかもしれません。
次に英語についてですが、語学学校にて週4回学んでいます。できれば学部内で英語の授業を取りたかったのですが、学部内の英語の授業は後期から登録することができず、語学学校で学ぶことになりました。
内容は文法や読解、リスニング、スピーキングなど、そのどれかに焦点を当てたものではなく、それぞれをバランス良く学んでいます。例えば教科書の単語を調べたり、ある話題について2人1組でディスカッションしたり、音声を聞いて問題に答えたりとさまざまな方法で英語を学びます。宿題は毎日ありますが、30分程度のものなのでそれほど苦にはなっていません。
・余暇の過ごし方
私は余暇のほとんどをハンドボールに使っています。私のチームが参戦しているカタルーニャリーグは10月から4月にわたって長期に行われ、現在その真っ只中です。よって毎週土日のどちらかは試合があり、その片方は身体を休めるための休暇として使っています。また練習は週4~5日あるため、長期休暇は特に旅行に行くことはなく、家で勉強したり休んだりして過ごすことが多かったと思います。
このように書くと退屈な生活のように思われるかもしれませんが、私自身はとても満足しています。なぜなら留学前からスペインでハンドボールをしたいと強く願っていて、それが実現できているからです。そのため週5日の練習や土日の試合も苦ではなく、楽しくやっています。
私のようにスポーツでなくても、留学に来られたらぜひ何かにチャレンジしていただきたいと思います。新しいことにチャレンジすればそれだけ新しいものが得られると感じているからです。私の場合、まだ留学途中なので何を得たかはっきりと述べることはできませんが、現時点では少なくとも自分の責任を果たす力は向上したといえます。チームメイトにプレイのミスを自分のせいにされたとき、言葉の壁によって反論できないことが何回もありました。そこで私は「それなら自分のせいにされないようなプレイをしよう」と考え、与えられた範囲の仕事は正確に行うように心がけてきたからです。
このようにチャレンジすれば必ず問題が出てきて、それを解決する力が付くはずです。これから留学に来られる方も何かにチャレンジすることで、留学生活をより有意義なものにしていただければなと思います。
・発音が良い≠話せる
語学学校で英語を学んでいるのですが、その中で発見したことがあります。それは『発音が良いこと』と『その言語が話せること』が必ずしもイコールで結ばれないということです。語学学校のクラスでは私以外全員がスペインの人なのですが、スペイン語のなまりが強くあるにもかかわらず、ペラペラと英語を話すことができる人が何人もいます。私はそれまで「英語を流暢に話すためには日本語のなまりを消して、きれいに発音できないといけない」という固定概念がありましたが、それが一気に崩れました。つまり「流暢に外国語を話せるようになるために母語のなまりを無理に消す必要はない」ということを知ったのです。それと同時に日本語なまりの英語を気にして、今まで英語を話す機会を多く失ってきたことに後悔しました。
それからはできる限り積極的に話すようにしています。なぜなら外国人が他言語を話すときになまりがあるのは当然であって、話さない限り上達することはないと思うようになったからです。
上手く話せるようになるためには、話すことが最も効果的な練習法です。外国語の授業や留学先で、もし「上手く話せなくて恥ずかしい」という理由で外国語を話せないでいる人がいるならば、ぜひ考えを改めていただきたいと思います。上手く話せるようになるためには、まずは下手な外国語を話す必要があります。私もそう自分に言い聞かせてこれからもスペイン語、英語を話していくつもりです。