授業の話はこれまでも書いてきたので少しかぶってしまうところもありますが、お許しください。私はマードック大学では一つしか授業を履修していません。その理由は、龍谷大学での卒論の執筆やスポーツと両立を図るためです。またオンラインでの留学だったので、モチベーションを保てるかなどを考えた結果、一つの授業に絞りました。自分の専攻科目とは関係ありませんが、一番興味の湧いたfood mattersを選択しました。この授業では、生産から消費の中で起こる問題(例えば、テクノロジーを使った生産技術やフードロス、栄養失調、肥満、ビーガン、選択肢)など食べ物に関する問題について学びます。私はfood securityについての授業が一番興味深く、印象に残っています。Food securityとは簡単に言うと、世界中の全ての人が必要な栄養や食料にアクセスできる状態のことを言います。世界で約11%の人がfood insecurityで苦しんでおり、さらにアフリカでは約60%の人がfood insecurityの状態にいます。この原因の一つにまだ食べられるのに捨てられてしまったり、用意しすぎて余って捨てられてしまうなどのfood wasteや生産や収穫、輸送過程で腐ってしまうなどのfood lossがあげられます。これを解決するには私たちの意識やそれを取り締まる法律、さらには腐敗が起こらないための監視やコントロール、分配をするのに役立つテクノロジーが必要とされています。どの内容も、自分が毎日当たり前のように食べている食べ物の話で興味深く、また当たり前ではないんだということを痛感するような内容でした。これからこの知識を生かせればと思っています。
マードック大学には日本人の先生が何人かいますが、日本人留学生に関わってくださる先生が一人います。留学が始まる前から、寮や授業選択、ビザ取得のアドバイスや友達を作る機会を作ってくださいました。現地に渡航してからは、お金のことから勉強の事など何でも何か困ったことがあれば相談に乗ってくれる先生です。初めて先生に会って、日本人留学生のみんなとオリエンテーションを開いてくださった時に、give and takeは自分からgiveしなければ始まらないと先生が教えてくれたのがすごく印象に残っており、留学するうえでとても重要なことを教えてもらえたと思います。現地にいない今でもzoomやメールなどで授業や課題の様子から、何気ない日常の話などをしてよく気にかけてくださいます。留学が初めての人も、何もかも不安に思う人もマードック大学だったらこのように頼りになる先生がいるので安心だと思います。なんでも一人でやりたい、一人で頑張ってみたいと思っている人も疲れた時なんかに話を聞いてもらえる環境があるからこそ、安心して頑張れることもあると思います。私も一人でやりたい、日本人がいないところに行ってみたいと初めは思っていましたが、今となっては日本人の友達や先生なしでは絶対やってこれていないと思っています。だから日本人がいる場所を選ぶと、安心して頑張れるとてもいい環境だと思います。