<カルチャーショックについて>
私が現地に来て、受けたカルチャーショックは三つあります。一つ目は、「乾杯を待たない」ことです。日本では、パーティーをするとき、全員が揃うまで、食事や乾杯をするのを待つイメージがありますが、アメリカでは、来た人から順に飲食を始め、自分の帰りたいタイミングで帰ります。集団の調和を重んじる集団主義文化と、個人の意思を重んじる個人主義文化との違いの一つだなと思いました。
二つ目に、「時間にルーズ」という点です、上記のパーティーでもそうなのですが、開始時間の1時間2時間遅れで、やっと人が集まり始めます(笑)交通機関なども、ネットに書いてある時間より大幅に早くなったり遅くなったり、来なくなったりします。アリゾナは道路がよく工事されていたり、運転手の中には一旦バスを停めてご飯を買いに行ったりする方もいるので、そのような点が、時間通りに来ない原因だと思います。ちなみにGoogleで運行時間を調べると、リアルタイムの運行情報がわからないので、交通機関(バスや電車)を追跡できるTransitというアプリをダウンロードしておくことをお勧めします。
最後に、「フレンドリーさ」です。元々日本人より、フレンドリーな国民性だとは聞いていましたが、全く知らない人でも、目が合うとニコッと微笑んでくれたり、アパートの清掃員の方や、スーパーの定員さんなども気軽に話しかけてくれます。個人的に良いなと思ったのは、「自分の後ろにいる人が通るまでドアを開けてあげるところ」それに対して必ず 「Thank You」というところ、そして知らない人にも、すれ違う際に「I like your outfit!(服かわいいね)」などと言ったりして、素直に他人を褒めるところです。
<アメリカでのタブー事項>
文化が違うと、その文化内で、してはいけないことや、常識も必然的に異なります。私がアメリカに来てから知ったアメリカでのタブーな言動は、「チップを支払わない」「人の見た目に関するジョーク」「政治についての発言」の三つです。
一つ目のチップに関してですが、レストランやサービス系(ヘアサロンやデリバリー)ではチップを支払うのが常識です。そういったお店でチップを支払わないのは、かなり乱暴な接客をされていない限り失礼に当たるので、忘れずに支払うようにしましょう。
二つ目ですが、さまざまなバックグラウンドを持ち、幅広い人種が混在するアメリカでは、個性を尊重することに、かなり重きが置かれています。そのため、髪や瞳の色、体型、服装など個人の自由である部分に対して、からかったり、ジョークを言うのはタブーです。
最後に、政治についてですが、アメリカの政治情勢は民主党(Democratic Party)と共和党(Republican Party)に分かれており、違う党を支持しているだけで、関係が悪くなったり、親しい友人内でも異なる政治観を持つ相手に対して、自分の意見を好き勝手に述べることは失礼とみなされます。また、アリゾナ州は共和党を支持する人が多い州のため、民主党寄りの発言(ex. 銃規制の強化など)をしたりするとトラブルになることもあるので、気をつけてください。